1952-06-30 第13回国会 衆議院 本会議 第63号
○国務大臣(山崎猛君) ただいま御決議に相なりました消防強化に関する決議案に対しましては、三つの項目にわかつて、きわめて時宜に適したる御趣意の決議と考えるのであります。政府におきましては、これを実現する上において、予算的にも十分なる考慮を拂つて、御決議の趣意に沿うようにいたしたいと考えます。(拍手) 国有鉄道の新線建設並びに電化促 進に関する決議案(滿君亮君外 二百六十八人名提出)
○国務大臣(山崎猛君) ただいま御決議に相なりました消防強化に関する決議案に対しましては、三つの項目にわかつて、きわめて時宜に適したる御趣意の決議と考えるのであります。政府におきましては、これを実現する上において、予算的にも十分なる考慮を拂つて、御決議の趣意に沿うようにいたしたいと考えます。(拍手) 国有鉄道の新線建設並びに電化促 進に関する決議案(滿君亮君外 二百六十八人名提出)
○国務大臣(山崎猛君) 重要法案ということは、確かに私が申上げたのであります。どれが重要法案といとうことは実はありません。法案と申せば、悉く国家国民の利害得失に関する重大なる案件なのでありますから、軽重大小のあろうはずがないのでありますけれども、論議の比較的なかつたものは、徐々に審議終了して議決をして、或いは成立し或いは衆議院に回付されるというようなことに相成つて参つておるのであります。重要法案と申上
○国務大臣(山崎猛君) 只今小笠原委員より、念を押してのお尋ねでありますが、一昨日、総理が所労で休むというのは、その日突発的に所労に入つたというのではないのでありまして、随分無理をして出ておりまして、相当疲れて早く帰つたというようなことも、何遍も繰り返しております。とうとう最後に、こう疲れが重なつて来ては、三、四日続けて静養したいというようなことで、なつたのでありますから、事前に、このたびの事件におきましても
○国務大臣(山崎猛君) 只今、寺尾委員より御説明がありましたが、さようの事情で、私も政府を代表して、殊に総理大臣の代理として罷り出た次第であります。総理大臣の出席を当委員会において強く御要求になるということは、御要求の御説明を承わるまでもなく、我々議会生活をしておれば明瞭なことでありまして、重要なる議案が、会期末に堆積しておる。こういう際に、総理大臣みずから陣頭に立つて説明をして欲しいという御要求であろうということは
○国務大臣(山崎猛君) ただいまの御決議に対しましては、その時機においてきわめて適したるものと考え、その御趣旨においては同感、同憂であります。政府は、十分に決議の御趣旨を尊重いたしまして、最善を盡して善処せんとするものであります。(拍手) ————◇—————
○国務大臣(山崎猛君) ただいまの西村君のお尋ねでありますが、大蔵大臣は参議院の予算委員会に出席、答弁中でありますので、私よりかわつて、要点についてお答えを申し上げておきます。 駐留軍が大都市より撤退するに伴いまして、その代替施設等のため必要とする経費の一部は、日本政府が負担することと考えておるのであります。従いまして、今日において政府は予算を組みかえるという考えを持つておらないのであります。
○国務大臣(山崎猛君) お答えいたします。 大体松浦君のお尋ねの要点は、造船に要する金融措置の運営についてのお尋ねがその重点であつたように承わつたのであります。金融措置の状況につきましては、主管大臣たる大蔵大臣より詳細に只今お答え申上げた通りであります。大体これらの大蔵大臣のお答え申上げたことは、政府として十分に論議を盡し、その結論に到達した結果をお答え申上げたのでありまして、運輸大臣といたしましては
○国務大臣(山崎猛君) 大矢君の御質問にお答えいたします。 第一のお尋ねは、建造トン数が当初の計画よりも減トンされたのはどういうわけか、その経過いかんということであつたように承りました。申し上げるまでもなく、戰後の日本が立ち上る上において船腹の増強、すなわち海運政策の樹立ということが主要なる問題であるということは、ただいま大矢君の御指摘の通り、私も御同感であるのであります。船腹はもちろん増強せざるを
○山崎国務大臣 金融が事業を圧縮する、こういうことがあつては相ならぬと私も信ずるものであります。しかしながら金融は同時にまた、金融の面において健全な姿を保つて行くということも非常に必要なことでありまして、金融自体がいたずらに放漫あるいは手を伸ばし過ぎて、その結果金融自体に負担を来すというようなことがあれば、ただちにそれが事業界に影響する、この因果関係は、両者離れることのできない問題であると考えるのであります
○山崎国務大臣 お答えいたします。現在の日本の海運のあり方は、御説の通りにきわめて戰前の実力に比較して貧弱なものであるのであります。従いまして御指摘のような計画に向つて、これを一つの海運政策として推進いたしたいというのが、政府の意図するところなのであります。先般もこの席上でありましたか、あるいは参議院の同じような席上でありましたか、海運に対して、このたびの講和條約、あるいはそれ以外の面において、何らかの
○国務大臣(山崎猛君) 二十七年度に対しましては増加の要求をいたしております。ただこれの実現に最善の努力をしたいと申上げたのが前のお答えであります。
○国務大臣(山崎猛君) 人員の整理の問題は、回を重ねるごとに、漠然たる天引論というようなことでなしに、だんだん合理化の部分が從來よりも、天引論時代よりもその量が、率において増しつつあると私は考えております。今度の人員整理が全部合理的に、理詰めによつて科学的にはじき出されておるということは、まだ申上げる段階にすべての秩序が至つていない、幾分私も不満足を覚えつつ、今度の人員整理に同調し賛成しておるようなわけでありますが
○国務大臣(山崎猛君) 御質問の根抵をなす国鉄の現状に対するお考えについては、私は質問者と同じ考えを持つものであります。ただこのたびの人員の整理という政府の方針に対してでありますが、国鉄の現状からして人員が充足されねばならんということは、お尋ねの通り勿論なのであります。從いまして国鉄当局者としてはむしろ人員の増員をさえ希望をし、その要求を予算に盛り込みたいという考えを持つておつたことは事実であります
○国務大臣(山崎猛君) 先刻も申上げたように、結局するところ、資金の問題に結着するのでありますが、資金のやりくりができれば造船が計画され、船台も活用されるわけであります。政府としましては、從來は第何期、第何期というようなことにしてあらかじめ枠を作つて、その枠内で動くような形に計画を進めて参つたのでありまするけれども、今後は内外の情勢、資金情勢等をも考慮し、造船所の模様等をも考慮しまして、資金のやりくりのでき
○国務大臣(山崎猛君) 今船主の希望を公募をしている最中で二十六日が締切りになつておるのであります。併し船主側のほうの造船意欲は相当に強いのであります。でありますから十五万トンを遥かに上廻ると考えられるのでありますけれども、前にも申上げたようにいずれにしても見返資金は三十五億ということであり、而も民間の資金面も毎日接触は保つておりますが、見返資金の三十五億を超えるというようなことはなし得ないのみならずむしろ
○国務大臣(山崎猛君) お答えいたします。日本の海運を大いに起さなければならないということはこれは勿論国論であります。政府といたしましては大体の目安としてせめては先刻御指摘のようた輸出入の半額を自国船によつて満たして行きたい。大体の努力目標を仮定いたしたわけなのであります。併しそれは国論であるに相違ないのであり、政府も又それを同じ観点で同じ意見に立つて希望するのでありまするけれども、いずれにしても資金
○山崎国務大臣 先刻申し上げたことで、意は尽きておると考えますけれども、ただいまやつておりますのは、繰返して申し上げるまでもなく、船員の技術的の補習再教育であるのであります。これが事実上蓋迫つておつて、運輸省みずから手を下して、船主側と力をあわせてやつておるわけであります。決してこれは広い範囲に向つて、長い将来に向つて行う教育機関とは違うということをはつきり申し上げて、差迫つた一つの行政的の措置であるということを
○山崎国務大臣 ただいまのは、お言葉の順序を追つて行けば、運輸大臣に要望するという御結論のように拝察するのでありますが、その前提をなしました三百八十万トン云々ということは、おそらくそれは十分に御説明申し上げることができないで、不徹底になつたために、さようなことに相なつたかと考えるのであります。現在の日本の持つております船の力というものは、国内は別問題として、外国航路に出て活動し得る船の力というものは
○山崎国務大臣 日本の将来が、海運に大きくまたなければならないということは申し上げるまでもないのでありまして、これはひとり主管省である運輸大臣の考えでなく、国策がここになければならないと考えます。従つてその海運政策を遂行発展させて行く上において、海員、船員の必要であるということは、私が繰返して申し上げるまでもないと思うのでありまして、ただいま御質問に相なりました事項は、ことごとくこの線に沿う目的を達
○国務大臣(山崎猛君) 只今の大変御念の入つた御発言であると考えるのであります。運輸大臣といたしましては、先刻申上げました通りで進んでおる次第であります。是非現状維持ということで落着けたいと考えるのでありまするけれども、又民主政治の形から申しまして、委員会におかれまして、そのような要望を強くお持ちになつておるということを御決議なり書面によつて政府にお出し下さるということは、更に百万の味方を得たような
○国務大臣(山崎猛君) お答えいたします。只今前田委員長より委員会の御報告の中にも通訳案内人の問題が第一に取上げられて、存置すべしという小委員会の御意向のように拝聴したのであります。又村上委員よりも同一の趣旨において案内通訳者が今後の日本においてますます必要であり、特殊の使命を持つておるものである、これを廃止するということに反対の御意向に立つてのお尋ねがあつたのであります。運輸大臣といたしましてはこの
○山崎国務大臣 ただいま提案になりました日本国有鉄道法の一部を改正する法律案について、御説明申し上げます。 今般政府におきまして、行政事務の刷新をはかり、国民負担の軽減に資することといたし、人員整理を実施することにいたしたのでありますが、その際同時に、従来長期欠勤者の取扱いにおいて欠くるところのあつたのを改め、これを定員外とし、一定の年限内は、所定の給與を受けさせることといたしたのであります。
○山崎国務大臣 整理は、申し上げるまでもなく、一面において成立した予算の範囲内においてこれを行つて行くのでありまして、従つて乱雑なる規定を行つて、無用なる出血をするというようなことに相ならぬように、十分にその点は労使の間に話合いを進めて行く、こういう方針で進んでおります。
○山崎国務大臣 今お尋ねの数あるいはその根拠等は、十分労使の間に話合いを続けて参りたい、こういう方針でありまするので、それで円満に進める方針で進みつつあります。
○山崎国務大臣 御説の通りであります。倉庫荷役の設備が欠如いたしておりましては、港湾としての機能は十分に発揮できないのであります。私は今御指摘になつたような数字を詳細にそらんじておりませんけれども、倉庫荷役の施設を充実する意味において、見返り資金をもこれに充当して、せつかくその整備を進めておるような次第であります。さらに詳細なことにつきましては、事務当局よりお答えいたします。
○山崎国務大臣 お答えいたします。ただいまお尋ねの通り、貿易が港湾施設の強弱によつて支配せられることは、学説をまつまでもなく、現実の事実がその通りであります。私は主管大臣といたしまして、御指摘になつたごとき東京・横浜あるいは神戸・関門・博多というような港が、今日の日本の国情から余儀なく接收下に置かれまして、十分なる港湾の機能を発揮し得ず、おしならして七割くらいまではわが用に供することができないような
○国務大臣(山崎猛君) 只今岡田委員より東京神戸間の自動車の道路を新設するという計画が建設省の内部にあるという新聞の報道があつたが、これらに対してどう考えるかというお尋ねであります。実は私も新聞で見ただけでありまして、未だ閣僚の間において或いは閣議の席においてさような問題が取上げられ話題に上つておらない際であるのであります。従つてどういう筋からさようなことが新聞に報道せられたか、殊に建設省の名において
○国務大臣(山崎猛君) 御指摘のように経済は循環でありますから、いずれが因となりいずれが果となるか、論の分れるところであります。併し現在国鉄が赤字で動かなくなるということは、いろんな面で行き詰りを生ずるのでありますので、前に申上げましたように、最低限度の十分に考慮をしつつ、恐る恐る提案いたしたものが三割、二割五分というような結果と相成つた次第であります。ところで現在の滞貨がこの夏の頃は二百万トン、夏枯
○国務大臣(山崎猛君) 御尤ものお尋ねであると考えます。当初の国有鉄道の計算によつては三割五分、三割五分ということであつたのでありますが、政府といたしましては運賃の値上げということは国民の経済生活に直接は勿論のこと、間接にも深い影響のあるということを常に考慮いたしております関係から、できるだけ一般国民大衆の負担を軽くして、そうして国民生活のみならず、経済産業面における影響も少なからしめるということに
○山崎国務大臣 御指摘の不公正な海運業者の海上運輸の競争というようなことは、ひとり国内の海運界を乱すことになるばかりではなく、国際的の信用を落すこと非常なものでありますから、これに対しましては、日本が新しく国際場裡に浮び上つて行く、頭を出して行かなければならないという場合には、特に関心を向けて十分監督して行かなければならないことだろうと考えるのであります。さらにまた今御指摘の点について、少しばかり事務当局
○山崎国務大臣 戰前における日本の貿易の状態はただいまお話の通りで、私も御同感の意を表するものであります。戰後日本の復興、自立のかぎは貿易立国策というような論が、政界、財界、むしろ国論として起つておるのであります。貿易立国策の根幹をなしているものは、産業の復興、生産の増強でありまするけれども、船舶なくしてはなし得ざるところであります。私どもは海運の主管者として、それに大きな義務と使命とを感じておるような
○山崎国務大臣 日本の海運政策は国策の重大なる一項目であろうと考えております。ただいまお尋ねの海運協定の点でありますが、将来の独立後における日本のあり方としては、わが国も海運国の一つとして活動しなければならないのでありますから、ひとり日米間のみならず、広くその他の国々との間においても、当然協定があつてしかるべきだと考えているような次第であります。ただ、ただいまの状態におきましては、ここに日米間だけのことをお
○山崎国務大臣 特にお名指しのお尋ねであります。今日の国有鉄道の姿は、先般も申し上げたように、十年というもの酷使に酷使を重ねて参つておりますから、ひとりまくら木ばかりではなく、レールも、その他の施設も、相当危險線の手前まで行つておるような箇所が、技術的にはあろうかと考えるのであります。今お話の通りに、資材の供給の関係もあります。これの予算の裏づけも用意しなければならないのでありますから、全国的に一斉
○山崎国務大臣 お答えいたします。ただいま御指摘の点は、すなわち公労法により罷業権を押えられておる点をお尋ねと考えるのであります。もちろん今お話の通りに、当時の国情が今日の立法の姿を得たことは、御説の通りであるのであります。しかしこれを高所大所から通観いたしました場合においては、国情が徐々に安定をしつつある今日の際でありますから、これをさらに狹めるという点には、私どもは十分賛成はできないのでありまして
○山崎国務大臣 確かに米が上る、ガスが上る、水道が上る、それに右へならえをして鉄道運賃が上つたような外形をなしておるのであります。なるほど心理的影響がこういう関連を持つ、ごもつともの御意見かと考えるのであります。ただ国鉄経営の面から申しますと、独立採算制、そして公共的な重大な使命を持つ、それにもかかわらず経済情勢から予算運営上において大きな赤字に追られるというような形に当面したわけなのであります。国鉄
○山崎国務大臣 お答えいたします。総括的に私から一応お答えいたしますが、ただいま御指摘のうちには、事務当局に私にかわつてお答えさせたい点もありますので御了承を願います。 第一にサービスの改善、これはきわめて広い意味のサービスの改善ということで御指摘のように拜聽いたしました。それには一応今日の日本国有鉄道のあり方を申し上げる必要があると思うのでありますが、御承知の通りに、国有鉄道の線路の延長は一万九千
○国務大臣(山崎猛君) お尋ねに実は胸算用で、或いは腰だめでお答えすることは甚だ失礼でありまするけれども、率直に申せば事務当局はその比較表はできておりません。併し丁度葉書の場合において二円が五円になるということの極端な例を考えます場合には、併しその二円が安過ぎたかどうかということが又別の問題になつて参りますから、これもつかまえどころがないように考えるのでありますが、鉄道の旅客運賃の場合も貨物運賃の場合
○国務大臣(山崎猛君) 私は一応総括的のことをお答えいたしまして、三割五分等の問題は事務当局よりお答えするようにいたしたいと思います。 御指摘のように独立採算制の気持が徹底し過ぎ、行き過ぎている、末端の場合には常にそろばんを片手に応待しているというような感じをお与えする、私もこのことを感じておる一人なのであります。これは国鉄当局者が、従来ややともすればルーズになりがちな些細なことが相当集計して大きなことになるというようなことを
○国務大臣(山崎猛君) お答えいたします。只今のお尋ねは全面的に、私どもが特に地方支線に対して感じておるそのままの御感想であつて、全然御同感であります、それで今更講釈がましく申上げるまでもありませんが、現在の国鉄の場合においてはサービスの向上ということを一口に申しますけれども、向上というよりも、どうすれば足りないながらも現在のサービスを特に支線の場合において維持ができるが、ややともすれば維持の線を下廻
○山崎国務大臣 今日の場合、今問題になつている運賃問題と機構改革問題とは一緒に出せませんので、運賃問題だけ先に出て来ております。しかしながらどうも現在の国有鉄道法がぴつたりしないという欠陥を持つている。鉄道の内部の従来多年の経験を持つている先輩の人たちの意見を徴しても、あるいは利用者である一般社会の意見を持つている人たちの言説を聞いても、これはどうもぴつたり来ないところがあるということの方が多いのであります
○山崎国務大臣 ただいま新国鉄総裁から、総裁として国有鉄道公社に臨む信念、所信を明確にされました。私は監督大臣といたして、その方針で進むことを望むものであります。どうか議場はもちろんのこと、議会閉会中といえども、ただいま大澤君の指摘されたような事件があつた場合には、率直簡明に総裁なりあるいは運輸大臣なり、また政務次官も役所にはおりますから、率直にお話を願えれば、短かい時間の間に事態は明瞭になると思うのであります
○山崎国務大臣 お答えいたします。今日の日本の行政、あるいは政府直接の行政機関ばかりでなしに、公社といつたようなもののあり方が、申し上げるまでもなく終戦後における占領統治のもとにおいて、不自由なる姿で、連合国側の示唆を更けつつ加えられた一つの制度であることは、申し上げるまでもないのであります。早々の間にできた各般の制度でありますから、日本の歴史、伝統、国民の人情、感情というようなものの上に立つて考えた