1998-04-20 第142回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第6号
○寺澤芳男君 まず、今は二十一世紀に向かってというような言葉を使う人もいなくなったし、もう既に二十一世紀というのがあと三年先の話です。ですから我々としては、二〇一〇年とか二〇五〇年とかそういう時限を考えながら、アジア太平洋地域の安定、日本の役割というのをまず考えていかなければいけないと思います。 そのためには、当然のことながら年齢層が、ジェネレーションというのがますます変わってくるわけであって、一
○寺澤芳男君 まず、今は二十一世紀に向かってというような言葉を使う人もいなくなったし、もう既に二十一世紀というのがあと三年先の話です。ですから我々としては、二〇一〇年とか二〇五〇年とかそういう時限を考えながら、アジア太平洋地域の安定、日本の役割というのをまず考えていかなければいけないと思います。 そのためには、当然のことながら年齢層が、ジェネレーションというのがますます変わってくるわけであって、一
○寺澤芳男君 私はこの小委員会のメンバーではなかったわけですが、この報告書をちょっと読ませていただきまして、すばらしい内容の報告書を何回ものいわゆるディベートあるいはディスカッションを通じて作成された小委員長を初めとしたメンバーの方々、委員部の方々に敬意を表します。 その間、いろんな話し合いてもう既に私が今から申し上げることは討議を尽くされたのかもしれませんが、一つには人口問題。つまり、大ざっぱな
○寺澤芳男君 時間が参りましたので、午後にさせてください。
○寺澤芳男君 ちょうど四月二日、総理がロンドンにいらっしゃった日だと思いますが、ソニーの大賀会長が外国人特派員クラブというところで、日本経済は崩壊の瀬戸際にあるんだ、景気がこれ以上下降線をとり続けるなら世界経済に大きな打撃を与えるのはもう疑う余地がないんだという大変大胆な発言をされて、英国のガーディアンという新聞が、橋本総理がロンドンに着くのを待ち受けるようにして一面トップでそれを伝えた。これで橋本総理
○寺澤芳男君 民友連の寺澤芳男です。 橋本総理、小渕外務大臣、きのうまでロンドンで大変お疲れさまでございました。 二年前の第一回のASEM、あのときのアジア経済は非常に成長していた。ところが、今度のASEM、これはアジアの金融危機、通貨危機の真っただ中で行われたわけであります。特に最近、我が国に対する国際的な非難が非常に強まっている。 二月二十一日のG7のときに、アメリカのルービン財務長官は、
○寺澤芳男君 官房長官がおっしゃったように、閣議そのものが全員一致の慣行等々でなかなか活性化してこない。したがって、閣僚懇談会の場を何とかして時間をとって、五分ではなくて例えば三十分時間をとって、そこで閣僚が本当に自分の意見を発表できるような、かんかんがくがくの議論の場になるような、そういう場をやはり考えるべきではないかと私は思っております。 この全員一致という慣行についても私は疑問に思っておりまして
○寺澤芳男君 ありがとうございました。 今も申し上げたように、政務次官が行政官僚をコントロールできるかどうか、これは実は総理以下二十一名の大臣についても同じようなことが言えるのではないかと思います。 現在、閣議が定例で火曜日と金曜日というふうになっておりますが、その内容はほぼ前日の月曜日と木曜日の事務次官等会議で決定しているのであろうと推察をいたします。閣議であらかじめ議題になっていないことをついうっかり
○寺澤芳男君 民友連の寺澤です。 前回の委員会でも政務次官についての議論が多く闘わされたわけですが、この点についてまたいろいろお伺いをしたいと思います。 言うまでもなく、現在、我が国はいわゆる議院内閣制度をとっております。つまり、内閣総理大臣は国民から直接選ばれた者ではなくて、議会の多数派によって総理大臣を初めとする内閣がつくられるというわけであります。具体的には憲法六十七条によって総理大臣は国会議員
○寺澤芳男君 次に、この恩給の給付が明治四十三年以来郵便局に限られていることについてお伺いいたします。 これは恩給法十八条を受けて、政令で給付窓口を郵便局に限定しているからであります。これからますます高齢化する利用者の利便を考えれば、郵便貯金口座への振り込みに限らず、銀行、信用組合、信用金庫などの民間金融機関の普通口座へ振り込むことを考えてみてはどうかと思います。 目の前に銀行があるのに遠くの郵便局
○寺澤芳男君 現在、恩給をもらっている人が約百六十二万人、平均年齢七十九歳。この受給者一人一人のところに毎年一回誕生日の月に恩給局からはがきが送られてきて、受給者はそのはがきを持って役所とか役場へ行って判こを押してもらい、それをまた送り返す、こういうことをやっておられます。受給者が健在であるということをこのようにして証明して年四回の給付が行われているわけですが、これは受給者にとっても大変面倒なことであり
○寺澤芳男君 民友連の寺澤です。 恩給法等の一部を改正する法律案について若干の質問をいたします。 この恩給の恩という字を辞書で調べてみますと、「(君主・親などの)めぐみ。いつくしみ。」と書いてあります。恩給とは主人であった国家が仕えた者や命を落とした者、その遺族に対して金品を給与するという、公務員の共済年金制度がなかったころのやや古い時代の仕組みであり、国家補償的な性格を持つものであろうと思います
○寺澤芳男君 一つ、英語についての意見を申し上げておきたいと思うんですが、我が友人の大蔵省の財務官だった行天豊雄君が、英語が日本で通用しないことがアジアとの相互理解に致命的な壁となっているという論文を書いたことがありました。我々の年配になるともう無罪放免なんですが、私が非常に心配しておりますのは、今の日本の三十代、四十代、五十代の知識人がアジアのそういったテクノクラートとか知識人、ビジネスマンと同じような
○寺澤芳男君 アジアの経済発展のために日本がどんな役割を演じることができるかについて、私は投資、インベストメント、それから教育の二つの点で所見を述べてみたいと思います。 今、発展途上国への経済援助という場合に、どちらかといえばお金を貸す、すなわちローンというところから、いわゆる投資をする、インベストメントというふうに形態が変わってきている。それから、政府が発展途上国の政府にお金を貸すというところから
○寺澤芳男君 ありがとうございました。
○寺澤芳男君 きょうは本当にお忙しいところをありがとうございます。 民友連の寺澤です。 小島さんにお伺いしたいんですが、私がお伺いしようと思っていたさわりの部分を今おっしゃっていただいたのでちょっとあれなんですが、やはり日本の経済危機のアジアヘの影響という見方を私もすべきであろうと思っております。これはひいては日本の経済危機の、あるいは景気後退の世界経済への影響というような大きな問題につながってくるわけです
○寺澤芳男君 民友連の寺澤です。時間がないので二分で質問をさせていただきます。寺島さんによろしくお願いします。 寺島さんは、床屋政談的ではあるがということで、アメリカ人の深層心理、対日感情は、アンフェアである、ずるい、さげすみの感情があると。それはもうまさしく私も全く同感でして、これはもう二十年ぐらい全く変わっていない、今後よくなるよりもますます悪くなるんじゃないかという非常に悲観的な見方を僕はしているんです
○寺澤芳男君 私は、民友連を代表いたしまして、一昨日行われました橋本総理、三塚大蔵大臣の演説に対して質問をいたします。 初めに、橋本総理の景気の認識について伺います。 総理は、年頭の記者会見で金融システムの安定と景気対策を最優先で取り組むことを表明いたしました。これまでの総理は、景気対策よりも、むしろ財政構造改革に御熱心でありました。しかし、財政構造改革は我が国経済が一定の成長を遂げていなければ
○寺澤芳男君 私は、平成会を代表いたしまして、ただいま報告のありましたバンクーバーでのアジア太平洋経済協力会議、APECについて質問を行います。 また、直前に開かれた日米首脳会談におきまして、我が国経済に対する強い懸念が米国から表明され、橋本内閣の経済運営に国際的な不信任案が出されましたが、この会談についてもあわせて質問いたします。 現在、かつて経験したことのない金融危機がアジアを襲っております
○寺澤芳男君 ありがとうございました。 先日、橋本総理に同じような質問をいたしましたが、結局欧米型の弱肉強食、優勝劣敗の社会に対して、我々は適切なセーフティーネットを用意する必要があるということを橋本総理は強調しておられました。田尻先生のお考えを正確に理解したとするならば、政府と民間というのは縦の関係なんじゃなくて、市場経済という中でのプレーヤーとして政府もあれば民間もある、そのような理解をしてよろしゅうございますか
○寺澤芳男君 平成会の寺澤芳男です。いろいろ御質問をさせていただきたいので、ひとつよろしくお願いをいたします。 〔理事高木正明君退席、委員長着席〕 財政構造改革法案を当委員会では審議いたしておるわけでありますが、その周辺にあります日本の経済構造改革あるいは行政改革等々さまざまな問題についても我々審議をしているわけであります。その中で私が特に強い関心を持っておりますのが金融の日本版ビッグバンでございまして
○寺澤芳男君 一九九〇年二月に、アメリカのドレクセル・バーナム・ランベールという証券会社が、大体三洋証券と同じ負債総額、約三十億ドルだったんですが、倒産をいたしました。 アメリカでは、早速、上院の銀行住宅都市委員会で、このドレクセル社の倒産を教訓として何らかの立法措置の必要性を考える公聴会を開きました。実は、ドレクセルが倒産する前にウォールストリートには、アメリカの政府がドレクセル社に緊急融資を行
○寺澤芳男君 十一月三日、三洋証券が倒産をいたしました。負債総額三千七百三十六億円。金融機関としては珍しく会社更生法の適用を申請いたしました。この申請が東京地裁によって認められれば、多くの債権者間の調整がこれまでのような大蔵省主導ではなく裁判所で行われ、会社再建に向けての手続が始まるわけですが、まず大蔵大臣の御所感を求めたいと思います。
○寺澤芳男君 平成会の寺澤芳男です。 本委員会の審議の合間にバブルの後遺症ということがたびたび指摘されました。バブルの後遺症はいまだに続いている。続いているのみならず、ますます重く日本経済の上にのしかかっていると私は思います。 去年の四月二十三日だったと記憶しておりますが、参議院の予算委員会で、私は参議院の中にペコラ委員会のようなものをつくったらどうかという御提案をいたしました。これは、御承知のように
○寺澤芳男君 ことしの一月、本会議で外務委員長に選任されて以来、在任中は、理事並びに委員の皆様の御指導、御協力によって、何とか大過なく外務委員長の重責を全うすることができました。ペルーの人質事件を初めとして、非常に思い出深い委員会でありました。 引き続き外務委員としてお世話になります。よろしくお願いいたします。 本当にありがとうございました。 —————————————
○委員長(寺澤芳男君) ただいまから外務委員会を開会いたします。 国際情勢等に関する調査を議題とし、在ペルー日本大使公邸占拠事件調査委員会報告書について池田外務大臣から報告を聴取いたします。池田外務大臣。
○委員長(寺澤芳男君) 御異議ないと認めます。 それでは、理事に武田邦太郎君を指名いたします。 —————————————
○委員長(寺澤芳男君) 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。 委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。 理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺澤芳男君) ただいまから外務委員会を開会いたします。 まず、委員の異動について御報告いたします。 去る十日、武田邦太郎君が委員を辞任され、その補欠として小島慶三君が選任されました。 また、昨十一日、小島慶三君が委員を辞任され、その補欠として武田邦太郎君が選任されました。 —————————————
○寺澤芳男君 ただいま議題となりました協定につきまして、外務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 この協定は、我が国と中国に返還される香港との間の投資環境の枠組みを整備しようとするものでありまして、投資の許可に関する最恵国待遇、投資財産に係る収用措置及び敵対行為の発生による損害の補償、送金の自由、投資紛争解決のための手続等について定めております。 委員会におきましては、本協定を締結
○委員長(寺澤芳男君) 他に御意見もないようですから、討論は終局したものと認めます。 これより採決に入ります。 投資の促進及び保護に関する日本国政府と香港政府との間の協定の締結について承認を求めるの件に賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(寺澤芳男君) 他に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認め、これより討論に入ります。 御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
○委員長(寺澤芳男君) ただいまから外務委員会を開会いたします。 投資の促進及び保護に関する日本国政府と香港政府との間の協定の締結について承認を求めるの件を議題といたします。 本件の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。 質疑のある方は順次御発言願います。
○寺澤芳男君 ただいま議題となりました条約四件につきまして、外務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 まず、可塑性爆薬の探知のための識別措置に関する条約は、いわゆるプラスチック爆薬を使用したテロ行為を抑止する見地から、これまで探知が困難とされていたプラスチック爆薬の製造に際して、これに探知剤を添加することを義務づけ、識別措置がとられていないプラスチック爆薬の製造、移動等は禁止すること
○委員長(寺澤芳男君) ただいまから外務委員会を再開いたします。 休憩前に引き続き、包括的核実験禁止条約の締結について承認を求めるの件を議題といたします。 これより内閣総理大臣に対する質疑を行います。 質疑のある方は順次御発言願います。
○委員長(寺澤芳男君) 午前の質疑はこの程度にとどめ、午後一時に再開することとし、休憩いたします。 午前十一時五十四分休憩 ―――――・――――― 午後一時開会
○委員長(寺澤芳男君) ただいまから外務委員会を開会いたします。 包括的核実験禁止条約の締結について承認を求めるの件を議題といたします。 本件の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。 質疑のある方は順次御発言願います。
○寺澤芳男君 さらに、東南アジアを初めとする開発途上国への環境にかかわる政府開発援助、すなわち環境ODAについて外務省がどう対応してきたのか、お伺いしたいと思います。
○寺澤芳男君 我が国の生産拠点というのは主に東南アジアにシフトして、それらの国々の経済発展と相まって東南アジアの環境問題が今どのような状態にあるのか教えてください。
○寺澤芳男君 平成会の寺澤です。 途上国援助等に関する環境への配慮あるいは日本の企業の海外進出に関する環境への配慮について二、三お伺いをいたしたいと思います。 当委員会の今までの審議は国内の環境アセスメントについて多くは時間が割かれました。当然だと思います。ただ、今我が国の経済の大きさというのが全世界の経済の一〇%という非常に大きな経済になってきた。また、日本はどうしても資源がないから海外で資源調達