2001-06-28 第151回国会 参議院 国土交通委員会 第22号
○寺崎昭久君 今申し上げたことはぜひ今後の検討課題で取り上げていただきたいと思います。 そこで、副大臣に一つお尋ねいたします。今、ビヤンコ通達のことを申し上げましたが、御案内のとおり、これは社会資本整備に関する計画をつくる段階の運営を規定したものでございます。これは、社会資本整備は事業の計画段階で関係者により幅広い民主的な討論が義務づけられる、その制度的な担保として討論調査委員会を設置し、国民向けに
○寺崎昭久君 今申し上げたことはぜひ今後の検討課題で取り上げていただきたいと思います。 そこで、副大臣に一つお尋ねいたします。今、ビヤンコ通達のことを申し上げましたが、御案内のとおり、これは社会資本整備に関する計画をつくる段階の運営を規定したものでございます。これは、社会資本整備は事業の計画段階で関係者により幅広い民主的な討論が義務づけられる、その制度的な担保として討論調査委員会を設置し、国民向けに
○寺崎昭久君 丁重なる補足とお考えをお示しいただきまして、ありがとうございます。 余りそこでと図に乗るのは好きなタイプではありませんけれども、せっかくそこまでおっしゃっていただいたんですから、例えばフランスでよく言われるビヤンコ通達とかドイツの行政手続法における計画確定手続というような、法的な措置あるいは通達というような格好でそれをきちんと知らしめるということをやっていただけないものかと思いますが
○寺崎昭久君 五、六年前のことですけれども、東京大学の谷下雅義という教授が論文を発表しております。「公共事業用地取得における利害調整システムに関する考察」という論文でございます。 この中で、なぜ住民と行政が利害対立するのかという要因分析をされた上で、利害対立には事業者と地権者の合理的行動が社会的に望ましい結果をもたらさないという囚人のジレンマ、とらわれ人でございますが、囚人のジレンマ構造が潜んでいると
○寺崎昭久君 政府参考人にお尋ねしますが、現状についてお尋ねします。 国等は、小型船舶等の係留・保管について所有者、管理者に、今も御説明のあったような管理義務のようなことを当然課しているんだと思いますけれども、例えば放置艇とかあるいは違反係留をしていた場合に、実際にはどんな罰則が適用されることになっているんでしょうか。実態についてお伺いしたいと思いますが。
○寺崎昭久君 副大臣にお尋ねしますけれども、不法投棄とか係留とか、それの原因になっていることの一つに係留するスペースがあるかどうかという問題があると思うんですが、現状において小型船舶用の係留スペースの需給関係がどうなっているのか、あるいは中長期的に見てどうなりそうなのか、伺います。
○寺崎昭久君 昨日、本法案の提案趣旨として、今回この法律の登録の対象になる二十トン未満の小型船舶の保有台数が五十万隻を超える、あるいは放置艇、不法投棄が社会問題化しているという御説明を受けましたけれども、まず実態を伺っておきたいと思うんです。 例えば、現在処分を必要とする不法投棄船あるいは沈廃船というんでしょうか、これは何隻あるのか。そのために、国、地方自治体は年間どれぐらいの予算を使っているのか
○寺崎昭久君 ありがとうございました。 私の意見を述べる場ではございませんので、いろいろ申し上げたいこともありますけれども、この程度にさせていただきます。 北原参考人にお尋ねいたします。先ほど大変貴重な御意見をありがとうございました。お尋ねしたいのは、過失相殺の問題でございます。 自賠責保険では、過失相殺というのは被害者に有利な運用ができるようになっております。よく御存じのとおりであります。しかしながら
○寺崎昭久君 ありがとうございました。 倉沢参考人にお尋ねいたします。 今回の法改正というのは長年にわたる関係者の御議論と御努力のたまものである、集大成であると受けとめているわけでございますけれども、この法改正の過程で、自賠責審議会が十分国民の期待している機能を、権能を発揮したんだろうかという若干の疑問を持っております。と申しますのは、自賠責審議会というのは、いわば保険料率を決めるという意味では
○寺崎昭久君 まず、西崎参考人にお伺いいたします。 本日は、有益な御意見を御披露いただきまして、ありがとうございます。 先ほど来、再保険が廃止された後の保険金支払いの適正化が弱まるんではないかということの懸念に対して措置をする必要があるということから指定紛争処理機関等を設けたというお話がございましたけれども、私は結構なことだと思うんですが、ただ、考え方として、現在は審査会、再審査会、それでも不服
○寺崎昭久君 私は、民主党・新緑風会を代表して、ただいま提案のありました土地収用法の一部を改正する法律案に対し、扇国土交通大臣に質問をいたします。 扇国土交通大臣、今回の土地収用法改正案によって公益と私益との調整のとれた社会資本整備が促進し、世論が納得する万全のシステムが完成したとお考えでしょうか。 土地収用をめぐっては、これまで、成田空港建設事業や日の出町の廃棄物処分場建設事業を初めとする多くの
○寺崎昭久君 今ちょっと質問の趣旨を取り違えられたのかなと思いますが、今までは運用益等を還元する際には数年ごとの見直しをやっていましたが、それじゃ長過ぎるのではないでしょうか、大体三年ぐらいでやったらどうですかということです。
○寺崎昭久君 それから運用益に関してですが、運用益とか累積黒字というのは保険料率の引き下げに使う、契約者に還元するというのが原則で運営されているわけですけれども、これまでの例でいいますと、数年ごとに見直すというやり方になっております。その結果が現在約二兆円、つまり保険料の二年分に相当する金額が滞留しているわけでございます。やっぱり検討するスパンが長過ぎるのではないかと。数年といっても大体五、六年ぐらいが
○寺崎昭久君 今回の自賠責保険法の改正というのは、周知のとおり昭和三十年のこの自賠責保険制度が創設して以来の大きな改正でございます。この改正に当たり、自賠責保険制度のあり方、あるいは引き続き検討すべき項目ということもさまざま浮き彫りになったのではないかと思っております。 この自賠責保険制度が創設されました際の国会審議を議事録によって再確認してみました。それによりますと、昭和三十年二月末の自動車保有台数
○寺崎昭久君 指針に「当分の間」というのをつけたのがよくわかるわけでございますが、ということになりますと、一日も、ひもつきのひもを切るような努力を国もJRもするべきだと思います。それには、具体的にどういう状態になったらひもをとっていいのかというのがお互いの了解事項になっていないとなかなかベクトルが合いませんし、努力方向が定まらないんではないかということも心配しているわけであります。 改めて伺いますが
○寺崎昭久君 今、大臣のお話にありましたように、良好な経営状態が持続できるというようなことが大事なポイントだとおっしゃられましたけれども、恐らくJR本州三社はそういう状態に達しつつあるという御判断だと思うんですけれども、もう一つの問題として、これには改正法附則第二条第一項に、当分の間配慮すべき指針を定めるということで、民間の鉄道会社とは違う条件を付しているわけですね。これも私は、純民間会社と完全民営化
○寺崎昭久君 まず、大臣に伺います。 今回のJR会社法の改正によりまして、JR本州三社はJR会社法の適用対象外となり、純民間会社になるわけでございますけれども、私の周辺では、何がどういうふうに変わるのかというのがよくわからないという声が少なくありません。 というのは、株式を全部売ることを純民間会社と言うのか、あるいはJRに対して民間並みの国の関与に近づけていくということにウエートが置かれているのか
○寺崎昭久君 運輸交通関係あるいは物流の関係者の中には、実質的に参入規制をやっていない、あるいは料金の届け出制といってもそれほど強い縛りになっていない、倉庫業界がなぜ規制緩和の対象になるのか、バスだとかタクシーだとか鉄道だとか航空に比べればもう既に先行的な倉庫業が他に先んじてさらに規制緩和をする理由というのがあるのかというような不満もあるやに聞いておりますが、こういった問題についてはどう受けとめておられますか
○寺崎昭久君 倉庫業について沿革を見ますと、昭和二十八年の改正の理由というのが、専ら倉庫証券の流通のみに着目して制定された倉庫業証券発行取締法にすぎないということ、それから非発券倉庫業者の実態を把握し公共の福祉を確保するために必要な行政措置がとれるようにしたいというようなことがこのときの改正理由になっていたと思います。そのために、実態の把握が大事だということから、免許制あるいは許可制ではなくて届け出制
○寺崎昭久君 倉庫業の関係者が物流の効率化という面から日本経済に寄与されていること、そのために努力をされているということについて敬意を表しながらも、幾つかの問題点、疑問について以下質問を進めさせていただきます。 まず国土交通省にお尋ねいたしますけれども、倉庫業法の対象となる倉庫の規模、比重といったものについて伺いたいと思います。 一般的な倉庫として、自家用倉庫、営業倉庫、農業倉庫、協同組合倉庫、
○寺崎昭久君 平成五年の揮発油税と地方道路譲与税の税率改定を行った際に、これはたまたま例で申し上げるんですが、時の大蔵大臣は、「第十一次道路整備五カ年計画に必要な財源確保等の観点から、」と趣旨説明をされております。こういうことをお聞きする限りは、まず道路整備五カ年計画があって、それに必要な財源の手当てをするということなんですが、昨今言われている見直し論というのはこれのちょうど逆みたいなことになっているんですね
○寺崎昭久君 大臣の今の答弁で、私は少し安心いたしました。ぜひ、むだな公共事業の温床になっているというような国民の批判もあるわけですから、そういう批判に耐えられる、そして納税者が納得できる改革を行っていただきたいと、そのように思っております。 ところで、五月十六日の衆議院の財務金融委員会で財務大臣が、現在の道路五カ年計画では用途拡大で対処するが、新しい計画になるときは必要なら法改正をするという御意見
○寺崎昭久君 私は、本日、道路特定財源制度と有料道路事業という我が国の道路に係る二つの柱を軸にして、またそれに係る道路行政についてお尋ねしつつ、私の意見を述べさせていただきたいと思います。 このところ、にわかに道路財源の見直しがクローズアップされております。道路特定財源というのは、道路整備特別措置法が制定されて以来およそ四十年たっているわけでありますから、その功罪を論ずる、あるいは既に私の目から見
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました航空事故調査委員会設置法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党、社会民主党・護憲連合、自由党及び二院クラブ・自由連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 航空事故調査委員会設置法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました踏切道改良促進法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党、社会民主党・護憲連合、自由党及び二院クラブ・自由連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 踏切道改良促進法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の諸点について適切な措置
○寺崎昭久君 私は、民主党・新緑風会を代表し、ただいま議題となりました住宅金融公庫法等の一部を改正する法律案について、関係大臣に質問いたします。 快適な住まいは、健康で文化的な生活を送るための基本であります。 戦後の混乱期から高度成長時代を経て今日に至るまでの間、国民生活が豊かであるかどうかの基準は、快適な住まいが確保されているかどうかにかかってきたと言っても過言ではありません。とりわけ、農村から
○寺崎昭久君 転落事故というのはお酒に酔って落ちるばかりではありませんし、急に気持ちが悪くなる、気を失うような状態で落ちる人もいるわけなので、この事故調査委員会で取り扱うのが適当かどうかは検討の余地があると思いますけれども、物理的な、心理的な、そういう原因究明をする必要があるし、また、どこに安全さく等を設けることが有効かということでは十分研究しなければいけないテーマだと思っております。 ところで、
○寺崎昭久君 今御紹介いただきました、例えば緊急停止ボタンの設置あるいは転落感知マット、あるいはステップをつける等々はいずれも大事なことだと思いますし、できるところから着手されるということはぜひお願いしたいと思うんです。 私は、残念ながらこれは落ちた人にどう手助けするかということに重点が置かれておりまして、そういう観点からいうと十分とは言えないと思うんです。私がこれから論を進めていきたいと思うのは
○寺崎昭久君 民主党の寺崎でございます。 去る三月十五日の委員会の折、一月二十六日にJR山手線新大久保駅での事故の問題をめぐり質疑が行われましたけれども、この事故の経緯だとか事故後の対応あるいは少子高齢化社会の到来という状況にかんがみ、プラットホームでの安全対策は喫緊の課題だと思いますし、政府として支援策を講じてでも積極的に取り組むべき案件だと思いますので、私も先日とは切り口を変えて質疑を行い、具体的
○寺崎昭久君 公正取引委員会にもう一つお尋ねしますが、先ごろ、既存の加入電話線を利用して高速インターネット接続ができるDSLの事業をめぐって、NTT東日本が競合相手である日本交信網などの新規参入を妨害した疑いで、独占禁止法違反の疑いというんでしょうか、NTTの調査を開始したということが再三報道されております。この捜査に至った経緯、内容について御説明いただきたいと思います。
○寺崎昭久君 ありがとうございました。 学校の授業でも同じだと思うんですが、やはりついていかれないということになると決して幸せには思わないだろうと思いますし、登校拒否みたいなことが起こるのかもしれません。したがって、スピードスピードというところだけ目を向けて施策を進めようとすると無理があると思いますので、今、長官がおっしゃられたようなところを十分御配慮いただきたいと思いますし、私も意見を大いに申し
○寺崎昭久君 最初に堺屋担当大臣にお尋ねいたします。それは、基本法案に言う「ゆとりと豊かさ」というのはどういう状態を言うのかという意味でございます。 IT基本法を拝見しますと、六つの基本理念が掲げられており、その第五条に国民生活の利便性の向上、生活様式の多様性の促進などによる「ゆとりと豊かさを実感できる国民生活の実現に寄与するものでなければならない。」、こう書かれているわけでありますけれども、この
○寺崎昭久君 これは多少勘ぐりの話かもしれませんけれども、公共事業費を十二年度と同じにしたのは、ゼネコンがそごうと同じような状態に陥らないための救いの手ではないかというようなことを言う人もないではないわけです。 それはさておきまして、仮に九兆四千億円を一割とか二割削った場合に、景気に対してどのような影響が出ると、あるいはそういうゼネコンがどのような影響を受けると大蔵大臣はお考えでしょうか。
○寺崎昭久君 どの部分だけというのは難しいと思いますけれども、これは、省庁に対して要求基準を示すということと同時に、国民が来年度の予算で政府が何を考えているのかということを知りたいわけでもあります。したがって、全貌とか予算の性格がわかるような仕組み、制度に変えていただきたい、御検討願いたいという趣旨でございます。 それから、概算要求基準の中で今回も公共事業関係費が十二年度と同じ九兆四千億円とされておりますけれども
○寺崎昭久君 大蔵大臣に当面の問題について幾つかお尋ねいたします。 まず、八月一日に概算要求の基本方針が閣議了解になりました。これを拝見しますと、従来どおり、一般歳出、つまり政策的経費について要求基準を示しているわけでありますけれども、今日的なニーズを考えますと、果たして十分なのかという疑問があります。 理由を幾つか申し上げますと、第一に、交付税特別会計借入金、つまり償還計画ということになりましょうか
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する法律及び貸金業の規制等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党・改革クラブ及び社会民主党・護憲連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する
○寺崎昭久君 今、溝手委員の言われたことを否定はいたしませんが、基本的にはこれは各党の問題でございまして、私は十分、不十分だと言われればそうかもしれませんが、一応党内には報告し、またまとめるに当たってもこういうレポート、態度を示しますよということでやってきたいきさつがあります。取り扱いについて理事会で相談してはという御提言まで否定するつもりはありません。 それからもう一つは、理事会でも議論になったことでありますけれども
○寺崎昭久君 私たちは、定員問題について考える場合には、全国を一つの選挙区とする現行の拘束名簿式比例代表制にかえ、複数の広域ブロック選挙区として候補者名によって投票する選挙制度を新しく導入する、ただし広域ブロックの範囲及び定数は別途定めると申し上げたので、これ以上の答えはございません。
○寺崎昭久君 先ほど柳田理事からお答えしていると思いますので、重ねて申し上げる必要はないと思いますし、余計なことですけれども、各党もそれぞれ、現状のままがいいとかいろいろおっしゃっていたように思うんですけれども、この問題は一応決着しているんじゃないかと。念のために申し上げます。