2017-03-09 第193回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
○公述人(宮家邦彦君) また難しい御質問でございます。 中南海の中でどのような文書がやり取りをされているか分かりません。少なくとも中華人民共和国、そして中国共産党のトップの人にどのような形で情報が、外交、安全保障に関する情報が上がり、それがどのような形で決定されるかというメカニズム、正直言って我々まだ分かっていません。 しかし、分かっていることは、日本とはまるで違うということであります。日本のように
○公述人(宮家邦彦君) また難しい御質問でございます。 中南海の中でどのような文書がやり取りをされているか分かりません。少なくとも中華人民共和国、そして中国共産党のトップの人にどのような形で情報が、外交、安全保障に関する情報が上がり、それがどのような形で決定されるかというメカニズム、正直言って我々まだ分かっていません。 しかし、分かっていることは、日本とはまるで違うということであります。日本のように
○公述人(宮家邦彦君) 何でこんな人をというコラムというお話ですが、私のコラムではございません。 非常に難しい御質問です。先ほども申し上げたとおり、トランプさんがロシアと中国とイスラムというものをどのようなバランスで考えているか、いまだによく分かりません。 私の仮説は、もしかしたら中国が持つ脅威というものを、潜在的な脅威というものをより中長期的な観点から見ていて、ロシアについては問題があるにせよ
○公述人(宮家邦彦君) 座ったままでお許しください。 本日は、誠に誠に光栄に存じます。外交・安全保障というお話ですが、今日は、安全保障と朝鮮半島問題につきましては他にすばらしい公述人がおられますので、私はどちらかというと国際政治を中心に、できれば戦略的な見地から概観をしたいと思っております。 明後日で東日本大震災からもう六年たちます。私は、この間に世界は大きく変わってしまったと思っております。中
○参考人(宮家邦彦君) アメリカの一部には、日中の紛争に巻き込まれたくない、日本との関係で巻き込まれたくないという人すらいるんですね。むしろ日本の巻き込まれ論というのは、集団的自衛権が権利であるということを理解しない議論だと思っています。 私は、当然、米国は条約上の義務を守っていくと思います。問題はその守り方でございます。先ほど申し上げたように、抑止力を高めるという観点からは、やはりそれを効果的なものにしなければいけない
○参考人(宮家邦彦君) 中国という国は非常に慎重な国だと思っています。戦わずして勝つことを恐らく理想としているでしょう。しかしながら、もし自己実現をしたいという意図があり、そしてその能力がある場合に、一番大事なのは、彼らがそのような自己実現を新たにすることがペイしない、むしろ不利になる、これを抑止と呼ぶわけであります。 私は、今の法制の下だけであれば、中国は恐らく今までと同様に自己実現を続けていくと
○参考人(宮家邦彦君) 宮家邦彦でございます。 本委員会で私が意見を申し述べる機会をいただきましたことを大変名誉に思っております。 さて、ある著名な憲法学者は、外務省員はみんな自衛隊に入って危険地域を経験すべしと、こういうお話がありました。私は、もしかしたら、実戦はともかくといたしまして、外務省員とか自衛隊員よりもはるかに実地の戦争経験があるのかもしれません。 私は、外務省でアラビア語が専門でした
○宮家参考人 ありがとうございます。 アメリカがNSCを最初につくったときは、たしか九人で始めました。今は二百人もしくは三百人という話もございます。数が多い方がいいとは思いますが、多ければいいというものでもございません。六十人というのは、アメリカよりははるかにいいスタートだったと私は思います。 その中で、今御指摘のあったインテリジェンスコミュニティー、外、防、警察、公安調査庁も含めて、私は、ここに
○宮家参考人 ありがとうございます。 耳の痛いお話でございまして、NSCとは直接関係ないかもしれませんけれども、アルジェリアにおいては確かに十分な情報がとれなかったという反省はございました。 私は、アラビア語でございますので、ちょっとだけ反論させていただきたいんですが、アルジェリアというのは、フランスの植民地だったこともあって、フランス語が結構通じまして、そして、英語は余り使えないわけでございまして
○宮家参考人 おはようございます。宮家邦彦でございます。 本日は、NSCの設置法につきまして、私の立場からお話を差し上げます。個人の立場として、個人的には非常にいい法案ができたと思っておりますが、この内容それから意義については、過去、もう既に委員会でもいろいろ議論をされておられますので、私は、それを繰り返すことなく、私の個人の立場でどのように感じているか、そして、どのような問題点があり得るかということを
○宮家参考人 率直に申し上げますと、私の経験で一番強く感じることは、反撃が最も強い防御だと思っております。特に車両を守る場合、彼らは、実際にセダンに乗って、撃ち返せる能力を持つことによって自分たちを守っていた、これが私の原点でございます。
○宮家参考人 ありがとうございます。 率直にという御要請ですので、率直に申し上げます。 先ほどは、法案が提出され、そしてそこで審議されているわけですから、その法案の内容にはあえて私は触れませんでした。しかし、今おっしゃったような議員立法での案という点については、私はコメントが可能でございます。 わかりやすい例だといいんですが、一つだけ例を申し上げます。 私がバグダッドにいましたときに、実は同僚以外
○宮家参考人 皆さん、おはようございます。宮家邦彦でございます。 きょうは、こんな席にお呼びいただき、大変緊張いたしております。せっかくの機会ですので、この自衛隊法の一部を改正する法律案について、私の個人的な意見を私の個人的な経験に基づいてお話ししたいと思います。今まで余りしゃべったことのない話で、資料がないのは残念なんですが、そのかわり、一度もしゃべったことのないことをいろいろお話しいたしたいと
○公述人(宮家邦彦君) 東アジア地域における海洋の問題というのは、東シナ海の尖閣にとどまらない、より広範な問題であります。特に南シナ海での島嶼をめぐる問題については、向こうの方が長い衝突の歴史がございます。二〇〇八年に中国が初めて尖閣の水域に公船を入れた。そして、その後、二〇一〇年、二〇一二年と、これ民主党の時代でありますけれども、ああいうことが起きたということですね、一つは。これは、恐らく中国側の
○公述人(宮家邦彦君) ありがとうございます。 アメリカと中国の関係というのは、一言で言うのは非常に難しいですが、ある意味では愛憎相半ばする関係なんじゃないでしょうか。一方で相互依存が進んでおりますから、お互いに別れるわけにはいかない、協力しなきゃいけない、それは当然だと思います。 しかし、これはアメリカの軍人だけではなくて、それから安全保障の専門家だけではなくて、最近ではビジネスの世界でも、中国
○公述人(宮家邦彦君) 委員長ありがとうございます。宮家邦彦でございます。 私、二十七年外務省におりまして、一度もこちらで座ったことがありませんが、今回はその機会をいただいたことを大変光栄に思っております。 先ほどは、TPPから始まって個々の問題についてお話がありましたので、私はもう少し幅広い戦略的な発想、私が個人的にどう思っているかをお話ししたいと思います。一応ペーパーを作りましたけれども、必