1961-12-07 第39回国会 衆議院 農林水産委員会 第20号
○安田説明員 多少言葉を簡略にしたりなどして、誤解があるといけませんですが、まず申し上げたいのは、芳賀先生の御意見と私どもの考えと、今では農林省の意見と言ってもいいと思いますが、ほとんど差がない。三十四年二月に甘味食品総合対策をきめられた中には、府県ビートは、先生が御指摘になりますように、北海道てん菜あるいはてん菜糖の問題以外は施策も弱ければ計面性も弱い、この基礎の試験研究も弱かったということと認識
○安田説明員 多少言葉を簡略にしたりなどして、誤解があるといけませんですが、まず申し上げたいのは、芳賀先生の御意見と私どもの考えと、今では農林省の意見と言ってもいいと思いますが、ほとんど差がない。三十四年二月に甘味食品総合対策をきめられた中には、府県ビートは、先生が御指摘になりますように、北海道てん菜あるいはてん菜糖の問題以外は施策も弱ければ計面性も弱い、この基礎の試験研究も弱かったということと認識
○安田説明員 芳賀先生の御質問に対するお答えは、農林大臣を待つまでもございません。私からお答えをいたします。しかし、事務当局としましては、御指摘のように振興局の所管の方が多いが、両方共通してやっておるわけであります。私どもは、現在は積極的で大胆な手を府県ビートに向けております。これは、認識が、いまだテスト時代であってなお研究も要する、しかしだんだん技術あるいは農産物の栽培の面においては相当力を入れてやり
○安田説明員 三十四年でありましたが、農林省が、北海道を中心に、他の府県も若干考慮を払いまして、御承知の甘味食品総合対策をきめました際には、府県ビートの方は、生産計画にも出ておりますが、その計画自身も、また計画を達成する施策措置におきましても、北海道のてん菜糖に匹敵するような心がまえと具体性と重さを持っておらなかったことは芳賀先生のおっしゃる通りだと思います。既往は問わず今後はどうかということでございますが
○安田説明員 二点お尋ねだと思います。 第一点は、価格がきまる実質内容を言えば三種類くらいあるだろうという御意見であります。中身は原価主義というようなもので、食管管理のもとにありますから、各用途別ともそうでございましょうが、米に各用途がたくさんあるうち、酒米価格の原価できめたらいいじゃないか、こう拝聴いたしました。 第二点は、実際の売買の相手方と話をしたらどうかということは、食管会計上先生は自由価格主義
○安田説明員 酒米の価格のお尋ねでございますが、前回農林委員会等に私が出席いたしておりまして、総務部長がかわりに出まして、まことに恐縮でございます。 酒米価格一般の決定、または本年の酒米価格の決定ということになりますが、従来、酒米価格は、昨年までもそうでございますが、米価をまずきめまして、その米価は何用途であるか、何等級であるかを分かちませんで、その平均価格を、いろいろな価格構成要素、たとえばその
○安田説明員 基準価格の性格といたしましては、ただいま御指摘のように、従来の公定価格は最高限度というものでありましたのに比べまして、理論的には上下幅を持ってけっこうなものでございます。しかし、実際問題といたしましては、むしろ下よりも上の方の幅が広いというような形になっております。
○政府委員(安田善一郎君) 御質問は二点あると思いますが、結論を早く申し上げますと、そのとおりであります。なお詳しく説明申し上げましょうか。
○政府委員(安田善一郎君) 政府提案におきまする基準価格のことについてと、修正案の点についてと、それに関連する「一定期間」という点についての御質問でございますが、政府案について見まするというと、第二条見出しは「(生産者団体等に対する交付金の交付)」のところの第二項が書いてあるわけであります。交付金の額は単価をきめて数量をきめてその額を交付する。その単価は生産者にそのまま渡るのが本旨であるということでございますが
○政府委員(安田善一郎君) 委員長のお指図に従いまして、大豆なたね交付金暫定措置法案の衆議院におきまする修正案について要旨を御説明します。もし御必要がございましたら、原案における関係条文との関係とか、附帯決議もついておりますから、それも御説明しますが、最初はまずあとの二つは省略をいたします。 法案の修正案の要旨は六点ありまして、すべて御配付してあると思いますが、第一点は「第一条中「当分の間」を削る
○安田政府委員 長官の教育が悪いというお話でありますが、自由化対策でございますから、大臣がお答え申し上げました通りに、農産物のことでございますから、自由化の影響をなるべく受けなかった時期の数カ年を目安にいたしまして、そのほか、麦が大豆に転作したような事情でありますとか、その他の事項を勘案してきめるのでありまして、その趣旨は価格維持にあるのです。
○政府委員(安田善一郎君) 私のほうは二つの法律案でございますが、極力簡単を旨として補足説明を申し上げます。 第一は、大麦及びはだか麦の生産及び政府買入れに関する特別措置法案でございますが、この法案は十二カ条と附則四項でございます。その提案理由はすでに中野政務次官から申し上げましたとおりで御承知のとおりでございます。御配付を申し上げました補足説明の内容は逐条ごとに説明をいたしておりますが、このうち
○安田政府委員 ただいま田口先生からの御質問でございますが、本案は農林水産委員会のイモ及びその澱粉等に関します決議でございますから、これを政府側は尊重をいたしますことは当然でございます。文句の解釈を私の方から申し上げますといいかどうか疑問に思いますけれども、一応御指名ですから申し上げておきます。 コーン・スターチ等というのにつきましては、輸入されるスターチになったもの、それは、原料のマイロ、トウモロコシ
○安田政府委員 その点はお話の通りでございますが、従来は、標準的な澱粉の歩どまりについてきめまして、最低支持価格だというような意味で、それ以下の澱粉含有量の場合は引き下げの分だけが値がきめてあった。今回は標準的なものより上の方も澱粉含有量をもちましてきめてみたらどうだろうと思っております。そうすると、問題は、先生のおっしゃいましたように、どこでどんな道具を使ったりしていつ決定するかは相当むずかしいことだと
○安田政府委員 法文の規定では十月末となっておりますけれども、例年、こういう小委員会あるいは懇談会でございましたか、ちょっと正確を欠いておるかもしれませんが、農林委員会の先生方と御相談してなるべく早くきめるように、できれば九月中にそういう相談をせよというようなことがあったかと思います。たまたまことしはカンショとバレイショとの間にやはり少しアンバランスがあるのではないか。値段もそうでありますし、澱粉含有量
○安田政府委員 この前も問題になりましたことにつきましての御質問でございますが、非常にむずかしい点を含んでおると思います。とりあえずは、ただいまのところ、カンショ澱粉とバレイショ澱粉と、いわんやその原料となるものと、その他の人間が食う生食、アルコール工場へ行くもの、飼料、要するに原料になるものとなまで売買、消費されるものとの間で、実際の農民の手取りは支持価格より低いところがあることが悩みであることは
○安田政府委員 御質問の細目は、中心的に庁内で処理しておってくれます者の御説明をお許し願いたいのでございますが、今申し上げました労賃の値上がりが目立つ、そのウェートは工賃中約六割を占めておるぐらいの重要なウェートであるそういう点を特に申し上げたいと思ったのであります。
○安田政府委員 主としては、都市、農村を通じまして、特に農村の人口は今都市その他の農業外の産業に出ておりますように、加工賃の大部分を占めますものは労賃であると思います。比較的簡単な加工になるわけでございます。これを三十三年の今ぐらいに比べますと、三十五年では一三%ばかりふえておりますので、その要素をまず第一に考える。その他にイモ切りぼしの値段として考えることがあるならば、それは別のことの要素だ、こういうことで
○安田政府委員 おくれまして恐縮でございます。 当然に、御質問のなま切りぼしは、原料カンショの値上がりに応じまして、原料を見まして、加工賃を加えてきめるということになっております。従来政府の売買は割合に少ないものでありますが、基本的な考え方としましては、そういうふうにしたいと思っております。
○安田政府委員 印刷物につきまして、農林省の方から経済閣僚懇談会了解、また閣議了解と申しましたのは、正確な意味では間違いでございます。
○安田政府委員 菜種につきましては、大豆と同様に、自由化に対する保護の精神も加え、かつまた、御提案申し上げました前国会の法律案が通らなかったけれども、事の筋合い上、そういう趣旨で価格についても成長農産物部門として取り扱いをすべきであるということについて、私どもは全く同感でございます。ただ、気がつきました際には、これは申していいかどうかわかりませんが、三千二十円で実行するような考えが事務当局同士の話ではあったそうでございまして
○安田政府委員 政務次官にかわりまして答弁をさせていただきます。 菜種につきましては、三十六年産の菜種でございますが、出回りが始まる前に出したいと思いまして、菜種につきましては、農安法もありますが、先ほども申し上げました大豆なたねの新法律案が前国会で審議未了になりました際に、その後に閣議で、精神を言いますと、農業基本法あるいは自由化に伴いまする国産の油糧原料の重要なものは保護政策を加えました趣旨の
○安田政府委員 芳賀先生の御意見、ごもっともでございまして、その努力をいたしておりますので、結論としましては政務次官が申しました通りでございます。新価格は予算できまりまして、予算の交付要綱、一俵当たり三千二百円は御承知の通りきまっておるのでありますが、その交付要綱は必ずしも農林省だけで出すようにはなっておりませんので、御承知の通り、補助金等の適正化法に基づくものとして、その実施細目として出るわけでございますので
○安田政府委員 先般の第二室戸台風で数個の措置をとりましたが、御意見に関しまする点は、新潟県でまずとりあえずとりました。その他でも、必要でありましたならば、地域を明瞭にいたしまして、被害程度も調べまして、判明した後において何らかの措置をとりたいと思います。
○説明員(安田善一郎君) 許可を受けずして政府米を持ち出し使用いたしましたのは、白根市災害対策本部の部長で、これは市長でございますが、その市長そのものではございませんが、本部としての人がその中におりまして、その人が一緒になって群衆も一部まざっておったという報告ですけれども、対策本部に責任がある、本部自身がそう調査の結果言われますので、上京して陳謝されましたのは知事でございますけれども、対策本部長である
○説明員(安田善一郎君) 食糧庁長官でございますが、新米の食糧庁長官でございます。どうぞよろしく。 八月五日の集中豪雨によりまして、信濃川の支流の中の口川におきまして、白根市の災害対策本部が政府米として保管を農業倉庫に委託をしておるものを、保管責任者の拒否を押し切りまして、そのときにおりました群衆と一緒にこれを強制的に運び出しまして、土のうあるいは水害の防除に使いましたことにつきまして、その後の措置
○説明員(安田善一郎君) くどく申し上げます必要もございません。前大臣その他の大臣の当時からのことと現在の河野農林大臣に至ります間にわたりました森先生の御意見はその通りにいたします。また、私は長官として、前任は事務当局でございまして、非力であるかもしれませんが、極力努力いたしまして、横においでになります中野政務次官の御尽力も願い、必要な場合は河野農林大臣みずからが骨を折られるべきものと、また、そう私
○説明員(安田善一郎君) 非常に御懇切な御注意だと存じますが、結論をお答え申し上げますと、先生の御意見の御趣旨に沿いましてやるつもりでございます。それが一つの法律が通らなくて、農安法も生きている。変えようとしたけれども、とにかく国会で審議決定されて世の中に公布施行されているのは農安法だ。しかし、農安法があったって交付金は出していい。そこでおくれている事情もありますし、全販が安く売らなくちゃならぬ。農家
○説明員(安田善一郎君) お答えを申し上げますが、その前にこの席で、食糧庁長官に新任いたしました、仰せつかりましたので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 菜種の農安法に基づく価格、または前国会で交付金交付法を提案をいたしましたが、各種の事情でこの法案が成立しませんでしたという事情、貿易の自由化が進んでくるが、大豆等、行なわれましたが、このために、日本の農業、特に主要農産物に対する国内保護の措置は
○政府委員(安田善一郎君) この法案にも書いてありますように、全競馬場を通じて年二回限りでございます。各競馬場につき二回ではないようにいたしております。また収益が予定ぐらい上がらなくちゃいけませんので、他とつながらないよりか、重ならないように編成しなくちゃいけません。現在までの中央競馬の開催の仕方では、予定される通常の競馬の外で行なわれる見込みでございます。
○政府委員(安田善一郎君) 中央競馬会の国庫納付金の使途及びその予算との関係は、財政法、会計法及びその他の関係等からいたしまして、一般的には納付金は国庫に納入すべきものでありまして、納入された金は歳入となり、必要経費は歳出予算を組んで国会の議決を経る、こういう原則に従うべきことは当然でございます。これは大蔵省が言うところも同様であることはもちろんであります。今回は特に中央競馬会に特別競馬をこの法律のように
○政府委員(安田善一郎君) 御質問の点は、大蔵省と十分の打ち合わせの上、衆議院の農林委員会でも、主計官でございますが、この法案でけっこうということでございました。
○安田政府委員 法律の解釈につきましては、私も主計官の申されたところと同様でございます。 この施設を今後どう使うのかということでございますが、まず、所有するのは中央競馬会、オリンピックに使うのは無料、オリンピックが済みましたら、中央競馬会が法律に従ってやれる事業で、公共性も強く、国民的にも利用できて、みなに喜ばれるような馬術関係の競技場として一般に開放するわけですが、あるものは、試験研究、展示などもございまして
○安田政府委員 これは、中央競馬で申し上げますと、中央競馬に出場を予想されまする馬の頭数でありまするとか、従来の勝馬投票券による場合とか、その他運営上の理由から、競走が公正円滑に十分やれるようにということからでございます。
○安田政府委員 なお、先ほどの補足を申し上げたいと思いますが、乳製品につきましては、先ほど申し上げました原料乳価格に農林省で調べました加工費・販売費等を加えるわけでございますが、食肉価格等につきましては、中央市場におきます価格につきまして上位価格と下位価格をきめることになっておりますから、過去の中央市場におきます価格について、普通の変動及び異常変動を両方考えまして、異常変動を除きましたものについて上下位価格
○安田政府委員 安定価格の定め方についての御質疑でございますが、第三条にありますように、この安定価格の要領は政令によって定めることになっておりまして、同条の第四項にございますように、「安定価格は、原料乳、指定乳製品(原料乳を含む。)又は指定食肉(当該家畜を含む。)の生産条件及び需給事情その他の経済事情を考慮して定めるものとする。」こういうわけで、そのうちの生産条件というのは、まだ資料が必ずしも十分でないうらみがありますが
○安田政府委員 この法律案は、第一条の目的にありますように、主要な畜産物の価格安定をはかりますことと、従来の乳業関係の経営に必要な資金の調達を円滑にすることを目的にした法案でございますが、価格安定といたしましては、さしあたり、第二条にありますように、指定乳製品、すなわち、バター及び脱脂粉乳、その他将来政令で定める乳製品はその対象にし得ることになっております。また、食肉といたしましては、これも、農林大臣
○安田政府委員 家畜購入に関しましては、利子補給、損失補償を伴いまする融資制度のほかに、補助等もございます。補給対象等も数種類ございますが、御質問は、従来からある有畜農家創設特別措置法による利子補給、損失補償を伴うものと、今回の農業近代化資金の融資条件の比較だと思います。現在は、有畜農家創設関係のものといたしましては、乳用牛は償還年限四年、役肉用牛と馬は五年、綿羊は三年、据置期間はいずれも一年になっております
○安田政府委員 日本の養豚とその国内市場または国際市場との関係ということになりますが、養豚経営の成長と安定とをはかりますのには、どうしても価格の安定が必要だと思うのであります。やはり、価格の状況が国内市場、国際市場との関係で相当大きな要素を占めるように思います。もう一つは、国際関係を検討しようとする場合の関係国におきまする肉消費ですとか、特にその国の肉の生産というものが関係を持つわけでございますが、
○安田政府委員 農業の近代化とその方向、また、十年後ないし五年後の青写真のようなものについて農林省は勉強しているかというようなことの御質問でございますが、それに関連して順序よく目下の研究などをお答えするといいと思いますけれども、黒豚なら黒豚の五年後、十年後の需要ということでお聞きになりましたので、ちょっとどぎまぎしております。しかし、日本の農業で畜産をふやす基盤は農業の経営規模の拡大であり、お話のように
○政府委員(安田善一郎君) 勉強も足りませんし、今の牛乳価格が適正であって、今後も今のような状態が続いていけばいいとは全然思っておりません。畜産物価格安定等に関しまする法律案御審議の際には、できる限りの御説明をちゃんといたします。
○政府委員(安田善一郎君) 統計調査部が生産費調査をいたしますのは、その組織とか、技術とか、なれとか、その他の関係から見まして、私ども適当な機関だと思いますが、あわせまして畜産の需要性の増すにつれまして牛乳の生産費調査は、従来非常に少数でありましたものを、ここ二カ年やっと八百戸調査にいたしました。しかし、そういうことがありましても、統計のつながりというものを見るのも一つの非常に重要なことでございますから
○政府委員(安田善一郎君) 亀田先生から御指摘、また御質問の、現行の統計調査部でやっております生産費調査の中で見積もられておりまする、またその結果として現われておりまする労働費、あるいは、それから実際の価格から逆算します労働報酬、必ずしも多いものであるとか、適正であるとは思いませんけれども、それがまだ酪農振興法、あるいは行政措置によって発達中の酪農でございますし、現在統制価格を政府がきめておるわけではございませんので
○政府委員(安田善一郎君) 日本の乳牛頭数の約四割五分弱がそこにおります。そのほかがその残りになります。そうしてその地域の性格は、十二地域が市乳地域としての集約酪農地域でありまして、その残りが原料乳地帯ともいうべきところであります。原料乳地帯は、山手の方に寄りましたり、あるいは北海道、東北、九州等に多くあるわけであります。原料乳地帯の方の集約酪農地域を考えたのが、最初の立法のようでございましたけれども
○安田政府委員 酪農振興法を御制定願いまして以来、集約酪農地域、あるいは酪農経営改善地域、あるいは周辺地域等においては、その精神でやれということになっておりまして、徹底を欠いたうらみがございますが、三十六年度は特段に研究をいたしまして、さらに範囲を各種の重要畜産にわたりまして、主産地形成の予算等も計上いたしました。運用といたしましては、畜産施設の補助事業に融資しよう、草地改良事業の補助事業に融資しよう
○安田政府委員 衆議院の農林委員会におきましてかつて芳賀先生のおっしゃいましたような附帯決議がありまして、政府が努力することを誓いましたことは承知いたしております。その後努力したかどうかということにつきましては、努力をしましたが、十分な成果をあげませんで恐縮でございます。その努力の一端は、私どもの努力を裏から、省内の金融事務の受け身側の、また省外に向かっては農林省の代表の経済局長がその大半を述べましたが