1956-05-11 第24回国会 参議院 法務委員会公聴会 第3号
○公述人(古畑種基君) 私は東京医科歯科大学で法医学を専攻いたしております古畑でございます。今日、死刑廃止の是非の問題に、公述人の一人としてお招きを受けたことを大へん光栄に思っております。午前中、この公述人としておいでになりました正木博士、木村博士などは、私が平素最も尊敬しておる方でございまして、特に正木博士は、私の年来の尊敬しておる親友でありまして、その正木博士の心から今運動に従事しておられますこの
○公述人(古畑種基君) 私は東京医科歯科大学で法医学を専攻いたしております古畑でございます。今日、死刑廃止の是非の問題に、公述人の一人としてお招きを受けたことを大へん光栄に思っております。午前中、この公述人としておいでになりました正木博士、木村博士などは、私が平素最も尊敬しておる方でございまして、特に正木博士は、私の年来の尊敬しておる親友でありまして、その正木博士の心から今運動に従事しておられますこの
○古畑參考人 ただいまの御質問はまことにごもつともでありまして、これは法医学における最も大切な宿題になつております。三年前に、日本法医学会は宿題として、各法医学教室で協力して研究すべき題目を募りまして、まず第一に死後経過時間をきめるという研究を始めたのであります。第二には血液型の研究。血液型の研究というのは、殺人とか何とかいう場合に、犯人であるかどうであるかということをきめるのに非常に立ちますので、
○古畑參考人 ただいまのお尋ねにお答え申し上げます。私は法医学というものは、今後犯罪捜査の第一線に立つて活動しなければならぬ重要なものであると確認をいたしております。法医学の結論をまたずして捜査にあたることが從來は許されておつたのでありますが、今後は許されないのではないか、こう私は存じております。法医学できめられたことを、あとは捜査の面で着々事実を捜査して行くので、鑑識とかあるいは法医学で明かになつた
○古畑參考人 私は東京大学の法医学部を担当いたしております古畑種基でございます。本日は衆議院の法務委員会に参考人としてお招きを受けましたことをたいへん光栄に存じ、その点ありがたく存じます。しかしお招きを受けたのですが、前もつてどういうことをお話るのか、その項目について少しも御報告を受けておりませんでしたので、実はやむを得ずからだだけここへ参りまして、準備もいたしませんし、どういうことを申し上げていいのかはつきりしたことはわかつていないのであります
○証人(古畑種基君) 医学的にこの問題は直接の問題ではないのでありますが、多少遺傳学的にこの問題も取扱つて頂くということが或いは必要ではないか。こういう点で多少その点を御説明さして頂きたいと思います。 これは朝出がけに通俗の遺傳の本に書いてあつたのをちよつと參考のために持つて來たのでありますが、今遺傳する性質が二つある。遺傳する性質はいろいろあるわけなんですが、これは二つの場合、二つ赤の遺傳因子と
○証人(古畑種基君) 先程私が申上げましたのは、処女が初めて男子と性交をした場合に、その受ける変化があるということを申上げたのでありまして、その変化を何かの方法によつて証明することができないか、それは処女反應によつて或いはできるかも知れないということを申上げたのであります。このことがこれは性細胞には全然影響を與えないものなんである。安藤教授の説と私の考えとは全く一致しておるのでありまして、その間に少
○証人(古畑種基君) それでは、私は古畑でございますが、この本題は安藤教授の方が適当なんじやないかと思いますが、幾らか法医学的に関係のある問題であると思いますので、私の方に関係のある点だけ証言さして頂きます。先ず第一に、性交によつて女子の体質に変化を及ぼすかという問題でございますが、これは非常にむずかしい問題でありますが、これはあとで安藤教授から詳しい御証言があると存じますが、例えば女子が処女であつて