1980-11-12 第93回国会 参議院 運輸委員会公聴会 第1号
○公述人(中島勇次君) 御質問は赤字ローカル線の問題だと思いますが、公共性を保持するという立場から考えますと、まず足をつけてやるということが大事だと思うんです。鉄道でなければいけないというのはそれなりの理由のあるところしか考えられない。ですからこれの負担は、いずれにしてもたまたま乗る人だけがすべての費用を負担するわけにはいきませんからだれかが補助しなければいけない。いままでは独占体制ですから国鉄が大都市
○公述人(中島勇次君) 御質問は赤字ローカル線の問題だと思いますが、公共性を保持するという立場から考えますと、まず足をつけてやるということが大事だと思うんです。鉄道でなければいけないというのはそれなりの理由のあるところしか考えられない。ですからこれの負担は、いずれにしてもたまたま乗る人だけがすべての費用を負担するわけにはいきませんからだれかが補助しなければいけない。いままでは独占体制ですから国鉄が大都市
○公述人(中島勇次君) 御質問のまず第一点は、十一兆なにがしの累積赤字は国鉄労使の責任かあるいは政府の責任かと、こういう点でございますが、私は国鉄の労使は国鉄経営を任されているわけですから、この赤字に全然責任がないと、これは言えないと思います。ただ、私が先ほど申し上げましたように、国鉄の累積赤字の中には、本来ならば国が政策的にやるべき費用負担が相当ある。一例を言えば、御承知のとおり、終戦直後のインフレ
○公述人(中島勇次君) 中島でございます。 私は、この法案に賛成し、これをぜひ成立させていただきたい、こう考えるものでございます。 その理由は、この法案に盛られております国鉄再建計画の基本構想に、これまで十年余りにわたりましてやってまいりました再建努力に失敗した苦に経験を踏まえて、見方によっては一種の開き直りというものを感じさせるような抜本的な発想の転換が織り込まれているという点でございます。あるいはこの
○公述人(中島勇次君) 四点について、私の考え方を簡単にお答えいたします。 まず、地方交通線の問題でございますが、先ほど青木先生が御指摘になりましたように、計算上では大きな赤字額が算出される、もちろんこの計算が誤りであるとは私は決して申しません、このようなある前提のもとに計算した赤字ですから。ただし、一口に赤字ローカル線と申しますけれども、その中にはいろいろの性質のものが含まれる。その線があるがために
○公述人(中島勇次君) そういう意味で、私は、まだ国鉄財政再建のためには、構造上からくるいろいろな負担増を政府の助力によって解決していかなければならない問題が多々あると思いますけれども、それに優先して、それ以前の問題として国鉄に当事者能力、さらに当事者意識を引き出すような措置として、この運賃法定制の緩和というものはまことに必要かつ適切な措置であるということで、全面的に賛成するわけでございます。以上。
○公述人(中島勇次君) 御指名いただきました中島でございます。 国鉄運賃の法定制を緩和すべきか否かという問題につきましては、御承知のように賛否両論が対立しておりますが、私はその賛成側の立場に立つ一人でございます。 以下、私がなぜこの法律案に賛成であるか、その理由を述べさしていただきますが、私がこれから述べます賛成理由のポイントは二つございます。 まずその一つは、運賃法そのもののあり方、運賃の法定主義
○中島参考人 私に対する御質問は、運賃値上げ反対について、国鉄運賃を値上げすると物価騰貴を刺激するという意味の反対と、それから、国鉄はいろいろな意味で公共的な費用を負担しているけれども、そういうものを含めての赤字を解消するための運賃値上げというものに対して抵抗がある、特に赤字ローカル線に対するそういう面からの経営の考え方はどうか、と、こういう御質問だろうと思います。 国鉄の運賃を値上げすれば、それが
○中島参考人 ただいまの私に対する質問は二つあったと思いますが、第一点は、業務量が横ばいのときには合理化は非常にやりにくいものだ、しかしそれでもなおかつ国鉄に合理化を要求したい、その場合の合理化のあり方について具体的に説明してくれ、と、こういう御質問だったと思います。 まず、最初に、合理化という意味がいろいろとニュアンスの相違があると思いますが、合理化というのは企業活動を経済原則に合わせる努力で、
○中島参考人 私は、財団法人運輸調査局の中島でございます。 私は、国鉄の財政再建を目的とするこの法律案に基本的に賛成の立場に立ちまして若干の私見を述べさせていただきたいと思います。 私は、ここで基本的に賛成とただいま申し上げましたが、その意味は、この法律案に基づきましていろいろ今後とられようとしている措置の基本的な考え方といいますか、その大筋につきましては私は全く同感でございます。賛成でございます
○中島参考人 先ほど仮の名前で公正運賃委員会は国鉄だけかという御質問ですが、私は交通運賃というものを全部含めてここでやる、つまり社会的公正という中には交通料金そのものを、全体を一つ目で見てやるという必要があるから、その意味で——いま運輸審議会が同じようなことをやっておりますが、ただそれは組織上非常に性格が変わっているからこれをもう少し独立したものにしたらどうか。と言うのは、いまは御承知のように運賃の
○中島参考人 これは計数的な問題になりますと非常にむずかしいのですけれども、これは私の勘といいますか、これで言いますと、まず人件費が運賃収入の中にどれだけ占めたらいいかということをいままでの過去の実績からいきますと、大体五〇%ないし六〇%の中間である。多くとも六〇%ぐらいが限界ではないかというふうに私は思います。これは、過去のものはずっとありますけれども、大体そのくらいのときには、さっき増井先生からお
○中島参考人 私、運輸調査局の中島でございます。 本日は、国鉄の財政再建問題に関連いたしまして、国鉄運賃と国等の助成問題について意見を述べるようにというお話でございますが、私はこの問題を大体四つの問題点に整理いたしまして意見を述べさしていただきたいと思います。 四つの問題点と申しますのは、まず第一点は、会計正常化という見地からの財政措置、これをまず第一にやるべきである。それから第二番目は、運賃制度
○中島公述人 まず御質問の第一点、これからの赤字線の建設についてどう思うかという御質問のようですが、私はこれからの赤字線を建設する必要があるかどうかということは、ただ赤字線だから建設がいけない、赤字線でも建設してもいい、こういう単純なものでもないと思うのです。その赤字線がどういう意味を持った赤字線か、つまり日本国民全体から見てぜひともそれはやってやろうじゃないか、国会でそういうことを御相談して、これは
○中島公述人 公共性ということばは一般によく使われますけれども、非常に幅広いニュアンスを持っている問題だと思うのです。私の考え方は、ある一つの経済主体の行動のモーチブといいますか、どういうことを基準に行動するか、行動のしかたで公共性というものが認識されてくる。たとえば、私は交通事業というものは、お互いに自分の利益というものを中心に行動する、たとえば電車に乗るかタクシーに乗るかというのは自分の損得で判断
○中島公述人 流通経済大学の中島でございます。 私はこの国鉄財政を再建するための法律案に基本的に賛成の立場に立って意見を述べさせていただきたいと思います。 まず、国鉄財政が今日いわゆる慢性的な赤字体質になったその背後には、いろいろな複雑な問題があろうかと思います。私はこれを私なりに整理いたしまして、大体大きな三つの問題点に焦点を当てて、そして国鉄の財政を立て直し、健全な姿に国鉄が運営されるためには