1947-10-30 第1回国会 参議院 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第3号
○国務大臣(水谷長三郎君) 只今の帆足さんの御質問は、非常に根本的な問題でありまして、一商工大臣として答弁するのがいいのかどうか存じませんが、併し大まかに申上げますならば、政府は去る六月十一日に緊急経済対策を発表いたしまして、原則的な点は謳つたつもりであります。
○国務大臣(水谷長三郎君) 只今の帆足さんの御質問は、非常に根本的な問題でありまして、一商工大臣として答弁するのがいいのかどうか存じませんが、併し大まかに申上げますならば、政府は去る六月十一日に緊急経済対策を発表いたしまして、原則的な点は謳つたつもりであります。
六月十一日の緊急経済対策、更に又片山内閣実現前の四党政策協定におきましても、基礎産業、重要産業にしてその所期の目的を達することができないものに対しては、國家が直接責任を取れる形態を取るということを言いましたので、こういう研究所のようなものを言つたのではございませんので、それは飽くまでも基礎産業、而も従來の経営形態では所期の目的を達することができないものというような政策を採つた次第であります。
さらに政府は、中労委の裁定に対してあくまでも千八百円ペーシスを守る考えなりや、はたまた労働者の生活窮乏の具体的実情に應じて、労働者側の要求を容れるという態度で進む方針なりやとの問いに対しましては、少くとも今日は國全体の立場に立つて、物價・賃金の惡循環を断ち切るという緊急経済対策の大方針に從つて、千八百円ペーシスは堅持する方針である旨の答弁がありました。
千八百円ベースに対する増給の要求に対しては、緊急経済対策、即ち物價と賃金との惡循環を同時的に断ち切ろうという政府の対策から見ると、その基礎を搖がすことになる。又もう一つは、目下の國の財政からいつても、到底それは千八百円ベースを労働者側のいうように、二千六百円或いは三千円というような工合に上げることはできない。
ところが片山内閣成立に先だつ四党政策協定のときにおきまして、いわゆる基礎産業に対して必要なものは國家局理を行う、更に又六月十一日に発表いたしました緊急経済対策におきまして、私企業において責任の取れないものは、國家が直接責任を取る形態を取るということを言つておりますので、その線でこういうことをやつたのでありまして、これはもう素直に、イデオロギーの問題ではない、いわゆる増産のためのものであるということを
これだけでは私共はどうしても本当の起ち上りというものはできんのではないか、救つた後から、当面の破局を救つた後から社会政策、社会医療に手を付けるということは、これは無理なことではないか、むしろ本当に諸々の緊急経済対策というもの、或いは國民の耐乏生活というものは一方においてさような社会政策、社会施設の充実があつて初めてでき上るのではないか、この面の裏附けがなかつたら空念佛に終る虞れはないかということを私共
さらにまた最後に重大なる問題とされまして、中小企業振興のために傾斜生産をゆるめる考えはないかというようなお考えであつたのでございますが、これは御案内のように、去る六月十一日政府が発表いたしました緊急経済対策の場合におきまして、輸出産業に関しましては石炭、鉄と同列に考えるということを発表いたしたのでございまするから、その限りにおきまして、輸出産業、從つて中小企業の振興にもなるのでございますが、この点に
それから輸出価格の問題ですが、これは緊急経済対策の場合におきましても、一応問題になつたのでありますが、ことさらに輸出奨励というような意味の価格をつくりますと、それはあちらの方にも悪い影響を与えまして、輸出奨励金というようなことにもとられますので、この際ここで委員会をつくりまして、国内の公定価格を標準といたしまして、その上に輸出価格として適当な値段をきめるのが妥当ではないかというような心構えのもとで、
(拍手)私共はこの労働者の、勤労者の不安を一掃するためにも、この不安の根抵をこの機会を通じて一掃すべく努力をしなければならんと思うのでありまするが、既に緊急経済対策の矢は弦を放れたのであります。若しこの対策が失敗に帰せんか、一片山内閣の問題ではないのであります。日本の経済は重大なる破局に追込まれることは必至でありまするが故に、どうしても成功をさせなければならんと思うのであります。
それから一点、政策が非常に後手々々になると仰しやるわけでありまするが、我々は先に緊急経済対策を発表いたしまして、それの個々のものについて個々の具体化を図つて、それを逐次実行に移しておる次第であります。政策そのものが効果を発生するのにはそこに時間というものが必要であります。從いまして政策の本当の批判は、暫くその政策が行われる経過を見た上で公平にいたして戴きたいと思うのであります。
ただ我々の方としましては、緊急経済対策の中においても謳つておりますように、輸出振興の点につきましては、物資需給計画の面におきましても、この中小工業に対する資材というものは物資需給計画の中に特掲いたしまして、そうして中小工業の振興を是非図りたいと、かように考えておる次第であります。 〔國務大臣苫米地義三君登壇〕
石炭、鉄を中心としてのいわゆる傾斜生産なるものが、この賠償の実施に当つて或いは齟齬を來たしはしないか、先程和田國務大臣に対しまして一言申上げました通り、今度の緊急経済対策もこの賠償物件の解体、梱包、輸送ということと十分結び付けて、これとの調整を図つてお立てになつたのであるか、これが又二合五勺の配給のごときものであるといたしましならば、誠に私共は、國民一同は非常なる又迷惑を來たすと思うのであります。
しかるに、先般発表されましたところの緊急経済対策においては、あらゆる物資の統制の強化が叫ばれておるのでございます。 諸君、ほうんとうに徹底的なる統制をするためには、國民の一人々々にお巡りさんがつかなければなりません。否、最近の現状では、そのお巡りさんにまた一人のお巡りさんがつかなければ、徹底的な統制ができないというのが、これが僞らざる姿であろうと思います。
第二の点は、この緊急経済対策、並びにそれを数字で示した白書等によつて、これを実行に移したならば、経済危機は乘り切れるかというお尋ねであつたと思いますが、あの対策を如実に実現し得るように、政府の施策に、これに関係のある國民の各層が協力支持していただく場合においては、経済危機は乘り切れるものと私は考えております。
それから傾斜生産の点について、その前提として、当然にやみを撲滅し、必要な資材が正規のルートに乘つて配給されることにつきましては、流通秩序の確立ということが、緊急経済対策を行う上においての前提條件であるということは、私が繰返し述べている点でありまして、隠匿物資の摘発等の点につきましても、緊急対策をよくお読みくださるならば、ちやんと総合的にはいつていることを、御了承を願いたいと思うのであります。
○國務大臣(水谷長三郎君) 昨日一松さんの御質問は、この度政府が発表いたしました緊急経済対策の中に中小企業の問題が入つておらないのはどういう理由であるかというような御趣旨であつたように聞きましたので、それに対しましては和田長官からお答えになりましたので、私の答弁はそれでいいんじやないかと思つておりましたが、重ねて商工大臣から中小企業の問題に対する考え方を述べろということでございますので、重ねて御答弁
先般組閣勿々緊急経済対策を発表せられ、この対策の中に食糧問題を第一の問題として取上げられ、一昨日又食糧緊急対策を急遽発表せられました政府の態度に対しましては、私は満腔の賛意を表するものであります。 ただ第一に質問を申上げたいことは、この食糧問題と取組む政府の態度についてであります。
ただ今度の緊急経済対策に謳つて置きましたように、價格統制の実益のない雑品につきましては、これは物價統制というものをやらないというか、統制品目の整理をいたすということをやる考えであります。
第五に、緊急経済対策のみならず、一般政策をも必ず實践にうつして、一つ一つを生ける実効策としなければならないと考えているのであります。而してその第一段の実行者は政府と役人であるということを考えておるのであります。第二段におきましては、國民大衆諸君も強く立ち上がつて、その実行に当られんことを希望いたすものであります。
第五に、緊急経済対策のみならず、一般政策をも必ず実践に移しまして、一つ一つを、生ける実行策としなければならぬことと考えておるのであります。しかして、その第一段の実行の局に当る者は、政府であり、役人であります。第二段においては、國民大衆諸君も強く起ち上つて、その実行に当られんことを希望するものであります。