1950-02-14 第7回国会 衆議院 文部委員会 第4号
私ども国会で何十億、何百億と論議していると、何千円何万円とかいうことが問題になつていることは、おかしいくらいでありますが、そういうところに問題の中心かある。これは研究以前の問題だと私は思つております。
私ども国会で何十億、何百億と論議していると、何千円何万円とかいうことが問題になつていることは、おかしいくらいでありますが、そういうところに問題の中心かある。これは研究以前の問題だと私は思つております。
私ども国会の立場から、ぜひこの問題は一日も早く解決してやりたいと思つている。政府の処置が緩漫だと申すのではありませんが、国会と参してもこの問題は、適当に処理しなければならぬと思うのであります。ただ警察官の配分が、ただいままで、樋貝国務大臣の御説明を拝聴しますと、自治体警察は自治体警察だけで、警察官を配分するような機運が、あるように聞えるのであります。私はそういうことはないと思うのであります。
この点につきまして私ども国会といたしましても、審議する時間を十分にほしかつた。たとえばきよう予算委員会が開かれようとしておりますのに、そこに責任のある大蔵大臣の御出席がなく、予算委員会は流れてしまつた。一体これで国会の予算の審議権というものが十分に尊重されておるかどうか。こういう点の政府としての手段が十分におとりになれたかどうかということは、非常に疑問なわけでございます。
それ以外においては、政府といえども、国会といえども、国民の私有財産は、憲法によつて、特別の理由なしに奪うことはできないはずのものであります。そのことは、いろいろ仲裁の内容を検討して行く上において、不敏にして私どもに何か多少の落度があるとかいう問題とは、別問題であります。仲裁がもしも違法であれば、これは裁判所が無効だと申します。
この点は特に私ども国会の権威のために、そういう事態が起らないことを(笑声)国民の一人として、一言申し上げておきたいと思います。(拍手)
三十円や五十円や百円の金は何でもない、タバコ一個だという気持で考えておられるのは、国民のうちの——まあ私ども国会議員の一人でありますから、その一人だと思いますが、要するにそんなに生活に困らない連中です。ところが、ほんとうは二十円とか三十円とかいう、これはあなた方からお考えになつたら、そんなばかなことはなかろうと思われるだろうと思いますが、事実はそうなんであります。
これは私ども国会議員といたしましても、できるだけ御意見を尊重してその実現に努力したいという立場から申し上げる次第であります。