1967-05-04 第55回国会 参議院 予算委員会 第6号
○国務大臣(三木武夫君) 梶原さん御承知のように、第十六回国連総会でモンゴルの国連加入に対して、日本はこれを支持したわけでありますから、事実上日本が承認ということはいえないわけでもないわけであります。そこで、外交関係をどういうふうに結んでいくかということについては、いま、まだ結論は出ていないのですけれども、今後——この間もエカフェの総会に次官が来ておって外務省でも接触をしたわけです。
○国務大臣(三木武夫君) 梶原さん御承知のように、第十六回国連総会でモンゴルの国連加入に対して、日本はこれを支持したわけでありますから、事実上日本が承認ということはいえないわけでもないわけであります。そこで、外交関係をどういうふうに結んでいくかということについては、いま、まだ結論は出ていないのですけれども、今後——この間もエカフェの総会に次官が来ておって外務省でも接触をしたわけです。
これがいつも問題が起こるゆえんで、国連加入にいたしましても、また北京政府承認の問題にいたしましても、いつも、ただいま両政府ともが唱えておる中国は一つだ、このことのためにいろいろむずかしい問題を起こしておるのであります。
○佐藤内閣総理大臣 国連加入の際に私どもがこれに拍手を送っておるということが、事実上の承認をした。ということでございます。だからこれから特別な承認行為を必要としないというのが現実でございます。
その加盟をおそれるがゆえに、日本の外務省は重要事項指定方式などとつまらないことを言って、この世界の国々が事実上認めておる中国の国連加入をもそういう手段、方法で拒否しようとつとめておるけれども、しかし、いずれにしても、中華人民共和国という思想、信条を異にする国に対しても国連には加入の道が開かれておる。困難な道であろうとも開かれておる。
ただいま、中共の国連加入の問題につきまして日本のとった態度はどうも解せないというお話がありました。しかし、私がしばしば申し上げておりますように、中共の国連加盟、これは隣国でありますだけに重要な問題であります。
○国務大臣(佐藤榮作君) 中共の承認問題あるいは国連加入問題等はしばしば申し上げたのでございますが、ただいま私は別に在来の説明を変えるような考え方にはまだなっておりません。しかしながら、今後の問題につきましては、在来のとおりの考え方で押し通すのか、こう言って反論されれば、それらの点につきましては慎重に態度を決すると、こういう考え方でございます。
一体今度の国連総会等において、中共というものが国連という一つのテーブルに着くように、重要事項指定方式なんていうものを持ち出さないで、あなた方が責任を持って中共の国連加入に協力をされる、まずこういう外交的な思い切った手を打つべきだと思う。この点について外務大臣は一体どういう方針をもって今度の国連総会に臨まれるか。
しかも、一番隣国である日本、まだ二十年を経て戦後の処理もできてない中国、これとすみやかな国交回復を、たとえいろいろな国際事情があるにしても、最もすみやかにやらなければならない日本が、この国連加入を阻止する共同の提案国となっておる。ここに問題がある。これをどうお考えになりますか。
韓国という部分から出発すべきではなく、アジア全体の平和の確保という中で朝鮮全体を見るという、そういう立場の把握をしないと、断じて問題の解決にはならぬ、こう考えるので、その意味でいろいろなむずかしい条件があることは、私も万々承知しておりますけれども、しかしここらで踏み切って、中国国連加入問題等、一連の問題に決着をつける時期が来ておるのではないか。
それから、国連加入の場合には、将来明確なひとつ何といいますか、問題点を指摘して、それを要求しておる。しかし、それは別の問題であります。むしろそういう高姿勢だから云々でなしに、それが平和共存の路線になるためにも、むしろ国際社会の一員に迎えたほうがいいのではないか。
また今日中共自身も中国を代表する政権として、そうして国連加入をいま要求しておる。もっと具体的に申しますならば、中共を支持する、国連加盟を進める国々の主張は、いわゆる国府を排除して、そうして中共の代表権を認めろ、かような意味においての国連加入を要求しておること、これも御承知のとおりでございます。こういうことは、現実の問題としてたいへんむずかしい状況になってくる。
思い起こせば、一九五六年十二月十八日、国連総会が満場一致日本の国連加入を承認したとき、わが重光全権は総会で演説して、まず日本国憲法の前文を朗読し始め、「日本国民は、恒久平和を念願し、平和を愛好する諸国民の公正と信義に信頼して、国際社会で名誉ある地位を占め、平和のうちに諸国民とともに共存したい」と言われ、また、アジア・アフリカの民族主義に触れて、「極端な国家主義は困るが、元来、民族主義は人類解放にとって
ここに国際問題があり、ここにむずかしい国連加入の問題があり、国際連合に加盟いたしております各国にいたしましても、この現実の問題と、またこの両政府が考えておるような一つの国家的、民族的な理想というものを、これをいかに結びつけるか、これが実は悩みなのであります。
しかし、そのことについては、あまり論議いたしますと、またいざこざいたしますから、一応事実を事実として見まして、しからば、将来過半数なり三分の二で国際連合において中国国連加入が承認された場合は、政府はその決議に従う、もちろん当然のことで、決議に従わなければ除名されるわけですから、決議に従うのでありましょう。
その論理の問題について、しかも、一つの中国という論理の上に、この現実を直視しておる一つの中国という論理の上で、新中国が国連加入を承認された場合、法的解釈上台湾はどうなるか、為朝殿の行くえいずこ、国民のだれしも聞きたいところです。それを答えられぬような条約局長だったら、われわれの貴重な税金をさき与えるのにわれわれは多少懐疑的精神が生ずる、こういうことになるわけです。どうか御答弁を願います。
ただ、私が総裁になりまして、この基本綱領その他におきましては、いかにもこれは古いものだ、したがって、もう一度ひとつ読み直してみようじゃないかということを過日幹事長とも相談をいたしまして、ことに、これは国連加入前の基本綱領でございますので、もうそういう点は少し直していかなければ、この憲法問題について、変わるか変わらないか、これは別でございますが、少なくとも国連加盟前の綱領がそのまま残っておることは、党
それではいつまでたっても私は国連加入の問題は出てこない。そうして、みんなから祝福されて中国が入ってくるならば、それは何をか言わんやと言っておられるが、みんなから祝福されて入れるようには一体だれがするのか。一番近く、一番歴史的につながりのある日本が、その他のよその国が祝福して入ってくるようにするのが日本のつとめじゃないだろうか。
それでは中国が国連に加入したいと言っているかう、当然、その論理からいけば中国の国連加入は何をおいてもあなたは認めなければならぬということになります。中国側の言っている法的根拠を伺います。
○阿具根登君 どうも、同じことを何回も言っていかんのですけれども、その当時、これは藤田君からも、羽生さんからも言われましたが、重要指定事項でいけば、これは国連加入を阻止か、あるいはこれを延ばすことだということになるということを言われたわけなんですよ。それに対して、結果としてはそうなりましょうと、こう言われた。それを総理大臣は取り消すとおっしゃったわけなんです。
三は国連加入に対する重要事項指定方式の支持。四は岸元首相らの台湾訪問等、国民政府に対する一億五千万ドルの長期借款などに集中されております。このことは、佐藤さんもすでに御承知のとおりと思いますが、日中両国の立場は、おのおの立場上に相違があります。
○国務大臣(椎名悦三郎君) 昨日も申し上げましたとおり、部分核停条約の加入と国連加入とは別問題でございまして、現に国連に加盟しない東西両ドイツ、それから韓国、スイス、南ベトナム、こういったようなところも部分核停条約に加盟をしておるような状況でございまして、核停条約の加入は国連加盟とは関係ない、こういうふうに存ずる次第でございます。
これに対し政府より、「中共の国連加入は国連の場できめられる問題で、重要問題であるとするわが国の態度は変えない。国連に入ったから直ちに日本は中共と国交を正常化しなければならぬということはない。中共が好戦国ではなく、平和愛好、世界の繁栄に貢献するりっぱな国であることが前提であり、世界の情勢を見て考えるべきである」との答弁がありました。
ちょっと総理と外相に伺いたいんですが、祝福された場合ということですね、これの内容をもっと明確にする必要があると思うんですが、これは満場一致で国連加入を認められた場合をさすのか、それから日本が反対しても入った場合には、祝福された場合にはならないのか、それから友好国——きのうあげたほかにもあると思うんですが、これらの一つでも反対した場合には、これは祝福された場合にはならないのですか。
これと同時に、中共関係も、最近、フランスの承認問題とからみ、中共の国連加入問題にまで発展する可能性あるにかんがみ、わが国としては、他国に追随することなく、国府との関係を十分に考慮し、主体性ある外交方針のもとに善処せられたいのでありまするが、御所見いかがでありましょうか。 次に、外交問題の最後として、外交の一元化について御所見を伺いたいのであります。
それは、アメリカも日本も、台湾政府を承認し、条約も結んでいる、イギリスとは立場が違う、イギリスは中共を承認しているが、中共の国連加入問題については、今度は、承認しているイギリスが、やはり重要問題としてわれわれと同じ立場をとっている、こういうことを言ったわけでございます。