1965-12-24 第51回国会 衆議院 予算委員会 第4号
○中澤委員 三つの大きな柱があります。一つは、言うまでもなく公債発行を中止させることであります。もう一つは、公共料金の値上げを押えることであります。第三の柱は、地方財政の基盤を確立することであります。この三つの大きな柱の上に立って公務員給与改善、災害対策をはじめとして、国民生活安定のため一連の施策を実行いたします。ここで当然財源が問題になります。
○中澤委員 三つの大きな柱があります。一つは、言うまでもなく公債発行を中止させることであります。もう一つは、公共料金の値上げを押えることであります。第三の柱は、地方財政の基盤を確立することであります。この三つの大きな柱の上に立って公務員給与改善、災害対策をはじめとして、国民生活安定のため一連の施策を実行いたします。ここで当然財源が問題になります。
○中澤委員 私は日本社会党を代表し、昭和四十年度第二次補正予算の組みかえ案の提案理由を説明いたします。 昭和四十年度第二次補正予算は、その形式においては本年度予算の補正にすぎませんが、その財政的、政治的な意義は、その形式を越えてまさに画期的なものであります。なぜかといえば、それは本補正予算が、その財源措置として公債発行を含んでいるからであります。
○中澤委員 大蔵大臣、あなたは経過を知らぬようだから。予算委員会で、これを減免しましょうという田中大蔵大臣の言質から問題が出てきたのです。そこで、それならば減免をやろうというので、実は赤城農林大臣、田中大蔵大臣とわれわれ予算委員と大蔵委員が入って、三回にわたって去年会合しているのです。では四十一年度からは何とか方法を考えましょうと、経過はそういう経過なんです。
○中澤委員 この問題だけは予算折衝の過程で、われわれもそういう各党全部集まっての公約という問題があるのですから、これは予算の過程で御相談を願いたい。この問題は、ただ大蔵大臣の独断でばちばちやってもらっても困ります。もしそれをやれば、これは問題ですよ。全部これは話をそこまで責任のある人たちで煮詰めているのですから、その点だけは私は特に念を押しておきます。
○中澤委員 関連して……。いま大臣は質問しないところまで答弁していましたが、これは、そこの点は特に答弁要領の中に重点的に書いてあると思うのです。それは、大臣は、さっき輸入したって数量的にたいしたものじゃないのだから、それは市況を乱すようなことは云々と答弁されたけれども、実際中共生糸が入ってきて投げ売りをやった某製糸家があるのではありませんか。
○中澤委員 いま一問だけお尋ねします。 また輸入しようとしている、そういう情報が入っているのですよ。そういうことをやろうとしている。それで、われわれ、国会で一生懸命こうやって中間安定構想を、業界も養蚕団体もみんなまとまったのだから、この法律を何とか一日も早く通して、できるならば予算編成期に政府に要請して、いま少し資金のてこ入れもやってやろう、こういう親心でこの問題を進めているのでしょう。
○丸山政府委員 ただいま中澤委員から御質問がありましたこの春の輸入の問題でございますが、特に国内価格を下げるために投げ売りをしたかどうか、そこまではわれわれは確かめておりませんけれども、これは一応推計いたしますると、たとえば四月、六月に相当量入ってきたわけでございます。
○中澤委員 そこで、管理通貨そのものの問題として先生のおっしゃった、佐藤さんのおっしゃったいまの金の手持ちの問題ですね、いま日本は三億六百万ドルぐらいしか金の手持ちはないわけですね。だから、他力本願で平価切り下げになるという。それも確かに一つの考え方だと私は思うんですよ。
○中澤委員 いま一つお教え願いたいのですが、管理通貨の問題、これは午前中も芹澤先生に同じことをお伺いしたのですが、フランスがドゴール大統領以来ああいう形になってきた。管理通貨というものと資本主義経済圏全体の物価上昇というものは、私はわからないんですが、何か開運があるんじゃないか。そうかといって、私は昔の金本位制に返れという主張ではありませんが、何か管理通貨というものは限界にきておるんじゃないか。
○中澤委員 どうもありがとうございました。
○中澤委員 そういうことをあなたに聞いておるのではない。最後に一千億くらいぱっとひねり出したのは、大臣折衝の段階に入ってからひねり出した。ぱっぱっと出てきた。それはどこから出したかということをお聞きしておる。
○中澤委員 そんなことはないでしょう。財政法十条をあなたよく読んでみなさい。「国以外の者にその全部又は一部を負担させるには、法律に基かなければならない。」とあるじゃないですか。
○中澤委員 それならば、最初からあなたは自分のふところ勘定を握っておって、これは大臣折衝の段階で出すんだ、こういう腹がまえで最初からいたと言われるのですか。
○中澤委員 関連一問。私は、二十八、九災害、三十一災害は現地調査の一員に加わりました。今度は現地調査をしていませんが、しかし、今度の災害は、陳情その他を聞くと、北海道の農作物総収入か大体九百億前後ぐらい、その中で五百億の被害ということは、これは容易ならぬ事態だと思うのです。
○中澤委員 大臣にいま一問だけ御要望しておきますが、これはただ単に委員会の答弁でこうだではなくして、この負債整理の問題は私は本気に考えていただかなければいかぬと思うのです。ほんとうに災害のたびに借金の追いかけをやって歩いておるのですよ。全く自転市操業をやっておるのです。これは農協で個々の農家のあれを調べてみれば明らかにわかっているのですよ。
○中澤委員 関連して一問。 いま芳賀委員からも触れられたけれども、ことしは二十号台風以後の天候が御承知のように非常にくずれているわけです。現に第一期四県は三日間だけ延期したが、三日間延期しても、ほとんど長野県の場合なんか出ていない。
○中澤委員 それは確かにそういうことで、こんにゃく協会は全量輸入業者から買い取りするのですけれども、私は、さっき言った安定基金を強化して、一銭でも多くもうけて安定基金をつくっていくという意味においては、それはやはり輸入商社から一定の利益金をやってこんにゃく協会が買い上げるという方式でしょう。
○中澤委員 こういう事態がいま出てきておるということを情報で聞いておるのですが、藤井商会なるものが、インドネシアものの香港密輸ものをいま輸入しようと画策しておる。そうしてこのごろ商社の五社はこんにゃく協会と完全に成約ができた。しかし、藤井商会は、断じてそんなものはおれはやらぬ、大体通産省の局長でも農林省の局長でも、おれが自民党へ話をすれば、すぐ首にするのだからと言って脅迫しておる。
○中澤委員 そこで、ひとつ今後のコンニャク問題で、御承知のように、消費者割り当て五割、実需者団体五割、こういうことできまったわけですが、ちょっと腰が弱かったんじゃないですかな。それこそ、まさにコンニャク問答のように、農林省が少しぐらぐらしていたんじゃないか。いま少し強腰でもよかったんじゃないか、こう思うのですが、どうですか。
本調査は、災害対策特別委員会と合同して調査をいたしたのでありまして、本委員会から派遣されました委員は、足鹿委員、稲富委員と私の三人でありますが、地元選出議員の吉川委員及び中澤委員が全日程に参加されたほか、地元衆参両院議員多数が関係地で参加をいただいたのであります。
ただいま中澤委員から長野県を襲いました大凍霜害の問題につきましては、去る十三、十六日ごろの災害の被害総額は七億二千三百八十六万三千円と聞いておりますが、一昨日、昨日にわたりましての被害は、概算追算二十億といわれております。非常な被害でございますので、委員長におかれては、災害対策特別委員会がございますが、そのほうともお話し合いをいただいて、委員派遣の件について御考慮をいただきたい患います。
○中澤委員 それから共済の仮払い問題ですが、これはいつも論議になっているのですが、これが非常におくれるのです。例の九州方面の西日本の長雨などは、一体共済の仮払いはどうなっているのですか。もうどんどん支払いをやっておるのですか。ひどいのになると三カ月もたたなければ金がこないといって、農民が非常に不満を言っておる。その点はどうです。長雨のほうは、もう共済の仮払いはどんどん進捗しておるのですか。
○中澤委員 いま官房長が、干ばつのあれも出てきて、四、五日前の雨で若干助かっているようだと言うが、けさの新聞を見ると、本年度の米は非常に良好であるという発表を官房長はやっておる。一体片方に干ばつの報告をしておきながら、片方で本年の米は豊作であろうという発表というものは、一体あなたはどういう根拠からなさっておるのか。
○中澤委員 それは至急検討しておいてもらいたい。というのは、本年度四百カ所の構造改善地区を指定しておる。来年度もおそらく三百カ所もやると思うのです。その中には相当に国有林の一部開放をして、農地造成をやっていくなり、あるいは共同牧草地をつくるなり、そういう形の理由で開放していく農業政策として開放していくわけです。あなたのいまの例は一これは確かにわれわれも不当だと思う。
○中澤委員 関連して。今後起こる問題で会計検査院はどういう立場をとるかですが、御承知のように林野業基本法の審議をいたしまして、その過程でいま政府が農業政策転換で大きく打ち出しておる構造改善事業というのを、毎年三百カ所、四百カ所とやっておるわけです。
○中澤委員 その中央調停委員に対する要請については、十月まで遡及しての復元というものをあなたの内意として、調停委員の諸君がそういうあなたの真意を一体いつごろまでに、何月ぐらいに復元するのか、十月までさかのぼるのかどうか、こういう点について、あなたに対する調停の経過の報告はどうなっておりますか。
○中澤委員 私は大臣にもかつて申し上げたように、繭糸価格安定法の根本的再検討をいま一度やるべきである、このように考えておりますが、どうですか。今国会に繭糸価格安定法の再検討をおくればせながらお出しになってはどうでしょうか。
○中澤委員 一体、少なくとも政府の農業政策の基本的な方向である畜産の、しかもその大宗の酪農問題を、単に円満なあっせん調停を乳業会社に要請した、そんななまぬるいことで、この問題が解決つくとお考えなのかどうか。かつて、あの四年前の大暴落のとき、いろいろ乳価問題について、御承知のように、農民の要求を入れるためには、政府がそれ相当の処置をして、昨年の復元工作でも、買い上げ措置をとらしてやった。
○中澤委員 御承知のように、昨年十月に、乳業会社が一方的に乳価の値下げ通告を略農民に出したことから、問題が紛糾して、十一県で紛争を起こし、そのうちの三県が中央調停へ持ち込んで、何か仄聞すると、十数回の調停委員会が東畑君を中心に開かれているそうですか、その経過について、一応畜産局長から説明をひとつ。
そこで、伺いますが、先般中澤委員の本委員会における質問に対して、農林大臣は、農道その他の点等に関連して自分の構想は貫くのだ、こういうことでございますが、予算委員会における大蔵大臣の御言明と、中澤委員の御質問に対する大臣の構想と、また今回大臣のよい構想が実現しなかった経違から見て、これはどう調整なさる御所存でありますか。
○中澤委員 もう時間もきたようですから、いずれまた他日の機会に、三法を上げるときでも、いま一度大臣に、いま少し基本問題を他の角度からひとつ検討したいと思います。 最後に、御承知のように、蚕糸が非常に問題になっておるわけです。審議会が二日、三日開かれたようですが、その経過と政府の考える態度、これについてお答えを願いたいと思います。
○中澤委員 その姿勢のあらわれがこの三法とすれば、これは、あまりにも赤城農政はお粗末農政だといわざるを得ない。この内容を克明に見ると、ただ段階整理をしただけじゃないですか。段階整理をしただけで、あとは一体何に特異的なものがありますか。特異的なものがあったらひとつ御説明願いたい。
○中澤委員 大臣はどっちのほうに来年度は使おうというお考えですか。金融体系の中に全部ぶち込んでいこうというお考えですか、それとも農道の整備のほうに使おうというお考えですか、二本の攻撃力がどうもまずかったという自己反省のようですが、一本の攻撃力は来年度はどこに向けるお考えですか。
○中澤委員 知事が認定をやるという御答弁ですが、組合員が実質上知っておるか知っていなかの認定ということは知事でできますか。
○中澤委員 事態がここまできた以上、私は、あなたは業界とのやみ取引があると思うのです。第二次値下げだけはやめてくれ、そのかわり買い上げしよう、明らかにあなたが問題をこじらしたんですよ。当初は重政氏も、じゃ買い上げをすればこれは阻止できるだろうかと言い、それはできますよ、前にもそういう実例があるんです。前のときも買い上げで値下げ阻止をやったことがあるんですから。
○中澤委員 だめですよ、そんなこと。私はあなたがその値下げ撤回に努力するということでないとそんなことは意味ないと思うんだ。この前の値下げのときだって問題が山のようにあったでしょう。
○中澤委員 一つ局長にだめ押しをしておくが、前回の買い上げを決定したとき十月末日と納期を切ったのです。滞貨があって値下げする、それでは買い上げしろということで買い上げしたときに、十月末日と滞貨製品買い上げ期日を切ったのです。そうしたら十月末までに一つも入ってこないで、メーカーがどう農林省をごまくらかしたか期日を十一月末日まで延ばさしたが、このときも入ってこない。
○中澤委員 自主財源措置までとっている県があると言うのは、そういう県があるのですか。
○中澤委員 よろしいというのは認可ということとどう違うのですか。
○中澤委員 あとは山内先生に……。これは一つの課題なんですが、先ほど非常にけっこうな御示唆があって、生産政策と結びつかない補償制度では意味がない。これはやはり生産政策というものと農業補償というものと価格政策、この三つが完全に結合した形でなければ、私は制度そのものがいつもこういうひずみを起こして問題を続けていくだけだと思うのです。
○中澤委員 一点だけ……。長い間清井さんに御苦労願ったのですが、私は社会党という立場から協議会に参加して、われわれ党の基本的な考え方からいえば、あの二段階方式というのは非常に後退したものなのです。しかしあなたも非常に苦労してくれたし、しかも国会の法律の問題だからというので、各党から十人の国会議員まで参加してやったのですから、われわれは後退したものだけれども、一応あれでがまんしたわけです。
○中澤委員 これはちょっと時間がかかりますから、冒頭に資料を要求しておきます。 今度の改正案によると、別表によれば相当な掛金の値上げが出てくる。なお、農単でも値上がりが出てくるのだから、一筆になったらなお値上がりがよけい出てくるということが考えられる。そこで大体千百五十組合が値上げになる。
○坂村政府委員 中澤委員の資料の御要求でございますが、できるだけ早く調製して出したいと思いますけれども、今のところ四千組合のものについての、おっしゃる通り前に試算したものはございますが、組合別になるとこのくらいの大部のものになるわけです。これは部数の関係がございまして、一年前の試算でございますけれども、これを相当部数刷るということは、印刷についても相当時間がかかるわけであります。
○中澤委員 いかに膨大なものになろうが何になろうが、たとえば私の県だって、解散機運の組合が相当数あるのだから、それを納得させるにはやはりそれが出てこないと、先生、法律は通ったが、通ったとたんに値上げになるとは何事だという解散のきっかけ、制度崩壊のきっかけになることを私はおそれているのです、だからそれは膨大であろうが何であろうが、一応県別に上がる組合のものだけは出していただきたい。