1955-07-09 第22回国会 参議院 議院運営委員会 第37号
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) まことに私どもにとって、ありがたい質問でございますが、実はこの図書館を初めからあずかるときに、ほどなく建物を作らなければならない、とりあえず赤坂御所の半分を借りて使ってやっておりますけれども、何しろ違った場所でやるのでありまするから、絶対にこれでは図書館の役をいたしませんので、まあ自分の建物を持ちたいという願いを持っておったわけであります。それでそのうちだんだん研究
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) まことに私どもにとって、ありがたい質問でございますが、実はこの図書館を初めからあずかるときに、ほどなく建物を作らなければならない、とりあえず赤坂御所の半分を借りて使ってやっておりますけれども、何しろ違った場所でやるのでありまするから、絶対にこれでは図書館の役をいたしませんので、まあ自分の建物を持ちたいという願いを持っておったわけであります。それでそのうちだんだん研究
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 私が図書館長の任務を受けまして、そしてまあとにかくこれを創設するというときには、実は何もございませんで、まあこの国会内に集められた明治の二十何年かからの書物は一かたまりございまするけれども、そのほかはほとんど図書館の技術もなく、材料もなく、方針もなく、職員もなく、まあこういうような形で、いかにして日本の国立国会図書館を作るかということも相当考えたのでありまするけれども
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 私がパリのユネスコの図書館の会議に行きましたのは、 ユネスコの計画を実行する一つの段階としてであります。その問題はユネスコというものが、御承知のように世界の文化を高めていく中において、カルチュアと申しますか、図書館の事業を世界に発達させていくと、こういうねらいを持っておるわけであります。年々その計画を立てて翌年の事業をやっていくのでありまするが、その計画の立て方は
○金森国会図書館長 そのほんとうの筋は、比較的無用の国とはあまり交換する必要はございません。今までの経過から申しますと、アメリカの中央政府、合衆国の方に対しましては、日本の公けの出版物は全部一括して向うへ送っております。と同時に、アメリカの方からも公けの出版物、政府の出すものは全部こちらにもらっております。これは両方とも五千件ずつくらいになっております。ところがアメリカは中央政府ばかりでなく、各州で
○金森国会図書館長 これはいろいろ事情がございますが、日本が世界の中に乗り出していくという立場から、こちらからかなり数多く出したというものもございますし、それからまた資料の大小につきまして、たとえばアメリカから来るある種の資料は、一冊の大きな書物の形をなしておるものもあります。こちらからのは、二十ページ、十ページ程度のパンフレットの類もある。そういうもので数の面では違っておりますが、実質上の量から見
○金森国会図書館長 昭和二十九年の四月から本年の三月まで、つまり一年間の当図書館の経過の御報告を申し上げたいと思います。 いろいろの項目にわたっておりまするし、ことに数字に関係しておりまするので、詳細は別こお手元に差し上げておりますところの謄写版の業務経過報告資料について御説明を申し上げ、また御了解も得たいと思っております。大体の関係を申しますると、図書館の組織、人事とか、国会への奉仕、行政、司法各部門
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 昭和二十九年度の国立国会図書館の経過に関する御報告を申し上げたいと存じます。その大体は、印刷物として来ておりまするところの経過報告資料の中に、その四枚目の辺から数枚目にわたりまして、一応書きしるしておりますが、大変こまかい項目にわたりましてかつまた数字をたくさん含んでおりますので、大体その印刷物について個々のことは御了解を願いたいと存じます。あとで、とりまとめて大筋
○金森国会図書館長 国会図書館の昭和三十年度の要求総額は、ここに出ておりますように三億四百八万五千円ということになっておりますが、事柄を大別してみますと、通常の経費と申しますか、国立国会図書館の管理運営に必要な経費は二億九千四百八万五千円、これは人件費、事務費、図書購入費等を含んでおります。次に国立国会図書館の建物を新営するに必要な経費を一千万円予算に計上してございます。これを合計いたしますと、先ほどの
○金森国会図書館長 ただいまの点は、何しろ建築費のことでございますから、これを節約しきれるというわけのものではございませんが、しかし本年度いろいろ事務を整理するというわけで、実際の経費の一割近くを節約したのでありますが、これははなはだ無理なことでございますけれども、一応ほんとうの意味において節約をするという考えを持っております。しかし、それから起りますところのいろいろの不便というものは、先の工事は、
○金森国会図書館長 ただいまお尋ねくださいましたのは、実は来るべき年度、昭和三十年度の予算概算につきまして、どういうような計画を持っておるか、こちらの方の問題に一番関係が深いと思う。従いまして、なるべくならそちらの方を説明をさしていただきまして、その中で御質問に応ずることで御説明申し上げたいと思いますが、委員長いかがでございましょうか。
○金森国会図書館長 お手元に書類が出ておると存じまするが、昭和二十九年度の予算の補正について御説明を申しあげます。 本年度つまり昭和二十九年度予算の修正は、この予算の成立のときにおきましての三党共同修正に基く行政費の節約ということが根本になつておるのでありまして、物件費と施設費等の一〇%、その他不要不急の経費を節約するという一般の方針に従って算出いたしたものでございます。国立国会図書館の補正要求額
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 実は先ほどから皆さまがたから仰せがございましたように、図書館としては経費を節約するということはもう事実ぎりぎりでやつておりまして、ぎりぎりというよりも、これをやらなければ物事ができないのでありますから、節約したつて時を延ばす以外には意味がない。或いは節約いたしましても結局どこかで困るところができて来る。こういう二点でありまして、この中でまあ吐き出していいという分量
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 仰せの通り、まあ私どものほうから見れば事実上もう決定されて進行しておるものと存じております。
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 昭和二十九年度の予算の補正は、この予算が初め成立いたしまする際においておおよそその方針が三党共同修正というものによつて作られたのでありまして、従つてその趣旨に基く行政費の節約が問題になるのでありまするが、物件費及び施設費等の一〇%、その他不要不急経費の節約という一般の方針に従いまして算出をしたものであります。国立国会図書館の補正要求額はお手許に差出しておりまする印刷物
○金森参考人 私どももそういう点は非常に心配しておりますが、これだけの大きなものになりますと、そう一刀両断にこうするということはできない。小出しにいろいろな急所をつかまえて行くべきじやなかろうかというふうに思つております。この事の起りがかりに国会の審議ということにおいて起るとすれば、やはり国会の審議をもう少し緻密な規定に服せしめまして、最後には何となるかわかりませんが、とにかくものさしがちやんとあつて
○金森参考人 どうも一審ものの根本というものは、なかなか制度で片づけることのできないものでありまして、末梢的なこまかいことは制度ではつきりさせられますけれども、一番根元になることは結局国民の良識というものできまるほかにしようがないのであります。ただ、そのところをできるだけうまい方法でもつてある程度まで解決をして行きたいというのが私どもの願望でありまするが、今のある法律が憲法に違反するやいなや、従つてその
○金森参考人 お尋ねになりましたことは実は相当の年月を、といつても十年未満ではございますが、経過いたしておりますので、こまかいところまではすぐにはお答えできにくい点があるように思つておりますが、大体の考え方として司法制度をつくりましたときは、例の三権分立の思想と申しますか、立法権、行政権、司法権、そういうものの間にある程度の独立性を保たせよう、そして国政全般がほどよく統一するようにありたい、こういう
○金森国会図書館長 予算の面はまだほんとうに当つて考えておりません。ただ、応募された人が、自分で一応予算を立てられて、この設計で行くならばこのくらいかかる、こういう数字を示されておるのであります。けれども、これは応募者のお考えであつて、はたしてそれにどこまで価値を置くかということは、技術的によほど考えてみなければなりません。今のところ予算についてはまつたく白紙であります。それに、今まで図書館建築のための
○金森国会図書館長 いろいろと懸賞の結果を見ておりますると、形の上にも、それから中の方が図書館の目的に合うように使えるかどうか、こういう点を双方について考えてみたのでございますが、実は、一等と二等とは、図書館側から見ますると、非常によくできておりまして、しいてどれでは困るという意見は述べにくいような気がいたします。しかし、形その他の点、建築技術的な面から見まして、一等の方が二等の方よりもはるかにまさつているというのが
○金森国会図書館長 御報告を申し上げます。 昭和二十八年、つまり昨年の十一月二十日に公示いたしまして、国立国会図書館の建築設計の懸賞募集をいたしました。ところが、当初締切り期日を本年の二月二十八日ということにしておりましたけれども、建築界のいろいろの御希望と図書館側との間に意思の疏通を要するような事情も起りましたので、結局、二月二十八日の締切りというのを改めまして、本年の五月三十一日を締切りとすることにいたしました
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) やつと懸賞の応募ができました程度で、応募した人々と直接そういうふうな話をするという機会にも至つておりません。実際は一等当選者も二等当選者も、いわば非公式にやつて来られていろいろその主張についての説明をしておられますけれども、まあこれらを聞きまして、考えを進めて行きたいと思つておりますが、私どもの直感では、この二等のほうは構造がなかなかすつきりしているけれども、なかなか
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 甚だ不注意で図形を御紹介申上げただけでございますが、私から見て正面にあります図で左三枚が一等の設計でございます。それからその右のほうに立つております図で、二枚が二等の設計でございます。それから左側のほうにあります、比較的右のほうにあります一組の設計が三等の一席でございまして、それからその又左手のほうにあります一組の設計が三等の二席でございます。技術的のことは審査員
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 国立国会図書館の建築設計につきましては、今まで時の経過に従いまして順次御報告を申上げておきましたが、昭和二十八年の十一月の二十日に懸賞募集の広告をいたしましたところ、その間に日本の建築者たちの構成しておらるる団体との間に幾分懸賞募集の内容につきまして意思の疏通を要するような事情も起りまして、その都度御報告は申上げておきましたが、要するに本年の二月二十八日が締切であると
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 昭和二十八年十月から今年の三月まで、つまり六カ月間の図書館の経過について御報告を申上げたいと存じます。 お手許に出しておきましたところの資料、国立国会図書館の経過報告要綱というものの中に大体の必要の件が書いてございまするが、そのうちに出ておりますところは大体数字上の問題でありましてどこを特に取上げて申上げるというほどのことも今回はございませんが、初めの第一ページ
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) これは表向きに申しますれば、人は一人も減らさないということになるわけであります。併しよそでも大体その仕事に応じまして少しずつ減らされるので、私のほうはまあそのうちの一番軽いところをお願いして、結局六百人ばかりのところで九人減らすということに、非常に率が少いのでありまして、まあ雇用人のところに大部分その圧力が加わつております。そこで七人減りまするが、まあその主事の辺
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 只今、議題になつております国立国会図書館職員定員規程の一部を改正する規案、お手許にその原案のほうは出ておりますか、国会図書館におきましても、よその官庁と同じように職員の整理を行うという方針が昨年度に定りまして職員の定員をそれに応じて変更する必要がございます。その規程案の御審議を願うのであります。 図書館におきましては、従来五百六十四名の定員の中から九名を減少することになれました
○金森国会図書館長 行政整理というものは、いい面もございまするし、悪い面もございまして、実は、今仰せになりましたように、私どもの図書館はできたばかりというわけでございまして、これからほんとうの一人前の姿にして行くところでありまして、でき上つたばかりで必要な定員をくれるわけもない。次第々々に育て上げて大きくして行こうというときに、五年何箇月たつたところで一般の行政整理の線に沿つて人を減らせということでございますから
○金森国会図書館長 ただいまのお尋ね、まことに図書館員のためによくお考えくださいまして、ありがたいと思つております。大体この九人の減員ということは、それが図書館の運営に支障なしということは断言はできませんので、必要なる数をよく調べて今日の定員をつくつておりますから、この上に、りくつをいえば行政整理の余地は残つていないのであります。ふやすことこそ必要であるけれども、決して減らす余裕はない、一面のりくつから
○金森国会図書館長 ただいまお手元に差上げておりまする国立国会図書館職員定員規程の一部を改正する規程案の理由を御説明申し上げます。 図書館におきましても、ほかの官庁と同様に職員の行政整理を行うことになりましたので、その職員の定員を若干変更する必要がございます。そこでこの規程の御審議を願うのであります。図書館におきましては、本年度内におきまして総定員五百六十四名の中から九名を減らすことになりました。
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) これは本当を申しますると、国と国との間に条約があつて、そうして出版物を交換するというものがあるべきはずのものなんですが、ただ併し現在は戦争のあとでもあり、実ははつきりしたものがないのでして、事実行為でやつておるのでありまするが、そのうち一番徹底してやつておるのがアメリカの連邦のほう……、州ではございません。アメリカの連邦のほうでは、先ず一般に出す公けの出版物を全部私
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 昭和二十八年四月から六カ月間の図書館の経過について御報告を申上げますが、お手許に出してありまする資料は、業務のあり方を主に数字に現われたる面から明らかにしておるのでありまするが、これは従来図書館の動き方を半年ずつに区切つておりました関係から、四月から九月までというふうになつております。併し図書館の仕事はずつと継続しておる面が多うございまして、この数字の中にぴつたりと
○金森国会図書館長 前年度の予算は、今までのところ、実は建築のためにあまり多くを使うことができなかつたのでありまして、およそ七千万円だけまだ残つているわけであります。これは今年中、つまりこの三月一ぱいでは使い切れないと思いまして、結局翌年度に繰越す計画を持たなければならないと思つております。そういたしますと、結局合計いたしまして約一億二千万円の建築の金があるわけであります。それで、一方におきまして、
○金森国会図書館長 この前いろいろ皆様方の御配慮を願いまして主として増員をするというねらいどころは、調査立法考査局を拡大いたしまして相当の人員を考えまして皆様方の御援助を願つておつたわけであります。ところいろいろな四囲の情勢によりまして、予算の人員増加というものはほとんど認められないような状況になりまして、せつかく考えました調査立法考査局の拡大の案も思うように行かなかつたのであります。今申しました資料
○金森国会図書館長 ただいまお手元に出ておりまする昭和二十九年度予算について、お手元に差上げてありまする資料によつて御説明を申し上げます。 まず昭和二十九年度の予定の経費要求総額は三億五千十八万六千円となつております。これは二つの部分からできておるのでありまして、一つは国立国会図書館の管理運営に必要な経費、これが三億十八万余であります。一つは国立国会図書館の営繕工事に必要な経費、これが五千万円であります
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 図書館の建築ということにつきましては、世上の一般の御批評等から見ましてもいろいろの、つまりこれを支待する考え方と支持しない考え方との両方があるように見受けておりまして、これは当局者といたしましては、一方に偏ることなく、全体を統一するところを始終気を付けて案を立てなければならんと、かように考えておりますが、私が六年以前に図書館長ということの任命を受けました当時の予想
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 図書館の運営に関する経費は、昨年より比べまして、形の、数字の上では減つておるのでありまして、殖えておるわけではありませんです。ただ昨年特別の資料を買うというために大きな費用が出ておりまして、それが今年落ちまして、そこを差引計算いいたしますると、結局若干え募るということを申上げたのでありまするが、その殖えました一番根本は人件費のベース・アップの問題でありまして、それ
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 只今お手許に出ております昭和二十九年度国立国会図書館の予定経費の要求書につき御説明を申上げます。 先ず昭和二十九年度の予定経費要求の総額は三億五千十八万六千円ということになつております。これは二つに分れて御説明できるのでありまして、国立国会図書館の管理運営に必要な経費三億十八万六千円、それから国立国会図書館の営繕工事に必要な経費五千万円という二つに分れるのであります
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) かような減小額は好き好むことではございませんけれども、新営工事費の五分を割きまして、これを減少するほうの面に充てて、現在の予算の一般の情勢に合わせたわけなのであります。
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 只今お手許に差出しております案件は、昭和二十八年度国立国会図書館予算補正要求に関するものであります。刷物に数字の出ておりますように、追加額といたしましては一千七十五万八千円、これに伴いまして修正の減少額がございまするが、それが四百二十九万三千円、以上の二つの金額の差引計算をいたしますと六百四十六万五千円だけが増額になるわけであります。これはすでに成立しておりますところの
○金森国立国会図書館長 ただいまお手元に出ております昭和二十八年度の国立国会図書館予算の補正の要求額のことを御説明申し上げます。追加額の総額は一千七十五万八千円でございますが、これに伴いまして修正減少額がございます。それが四百二十九万三千円で、この二つのものの差引計算をいたしますと六百四十六万五千円と云う額が出て参りまして、これが昭和二十八年度の今まで成立しております予算額の中に加えられることになりまして
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) これが集中主義と孤立主義とまあ仮に分けると、物事について何事も二つの考えが起りますけれども、行政関係というのはどうしても分れなければならんということになります。この分れておるのを一つにするというような気持を誰も持ちやすいのですけれども、これは従来悉く失敗をしておりまして、思うように行つておりません……政策を伴つておりますから。けれども書物というものは、これは何もそれ
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) これは誠に私どもの過去の経験を申しまするとお恥かしいことでありまするけれども、しばしば図書を整備して、実際法律の基礎を固めるというときには、調査しないで法律を出すというような、そんな図々しいことはできることではございませんけれども、併しこの附属書類にもありまするように、明治の初めからえらそうにかまえ込んでおつたような気がしますけれども、どうもだんだん世の中が世知辛
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 只今お手許に出しておりまする案は、この図書館の組織規程の一部を改正するというものでございまするが、その着目しておりまするところは、新たに二つの支部図書館を作るということであります。今まで最高裁判所や各行政部局に二十七の支部図書館を設けております。おのおのの役所の従来から発達しておりまする図書施設を拡充し、完備いたしまして、この二十七のいわば小さい図書館でありまするが
○金森国会図書館長 実は、この支部図書館の方は、各官庁が長い歴史を持つておりますし、各官庁の必要からやつておりますので、経費の方はその官庁で全部御負担してもらつておるわけであります。従つて、職員の方もそこの官庁でいたしておりますし、それから本を買う費用もみな責任をとつておられるわけであります。これが第一義であります。しかし、それに対しまして国立国会図書館の方でいろいろ実質上のお手伝いをしております。
○金森国会図書館長 支部図書館は、本来の目的が各官庁の必要に応じて伸びて来ておりますので、必ずしも堂々と公開しておるとは言えませんが、その中でも、たとえば特許庁の図書館は完全公開しております。それから民間に関係の深いもの、たとえば統計局の図書館、こういうものも公開しておりますが、そのほかは、形が整うにつれて、事実上の公開と申しますか、そう堂々と看板を上げてはおりませんけれども、関係の必要者が来て話を
○金森国会図書館長 ただいまここにお願いをいたしておりますところの案は、国立国会図書館の組織規程の一部を改正するものでありまして、その中の眼目は、新たに二つの支部図書館を設備するという点であります。今まで支部図書館は最高裁判所や各行政部局にだんだんと設置せられて参りまして、今日二十有余に上つておりますが、いろいろと機能が充実いたしますにつれて、支部図書館制度は実際重要な意義を持つて来ております。今までの
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) この図書館のような公共施設につきましては使用料を取らないことが好ましいということは私の確信しておるところであります。日本の図書館も今までたびたび料金を取れという要求を或る種の面から言われておりましたけれども、私は図書館に関する限りでは取らないという線を堅持しておりました。ところが博物館が国の施設でありましても若干料金を取つておるのでありまして、これなど図書館と比べましてどこに
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) かねがね申上げておりましたように、PBリポートという一組のリポートの資料を図書館で入手いたしまして、今年からこれを利用に供するという方針を立てました。まだ全部着きません。一部分だけが到着しておりますが、それを公開いたしまして、今までも或る期間は事実上一般の人に見てもらい、それから今月の初めからは正式に一般の人に見てもらう、こういう方法をとつておりまするが、ここに問題
○国立国会図書館長(金森徳次郎君) 昨日、図書館の建築に関しまする協議会を、かねて図書館の規定でお認めを願つておりましたものの第一回を開きまして、たくさんの委員の方がお集り下さつたのでありますが、そのときに先ず第一回におきまして御相談を申上げること、又申上げたことの大体を御報告申上げておきます。従来から問題がだんだん熟して参りまして国会の図書館の建築ができるという段階に近付いて来まするときに、これが
○金森国会図書館長 その点は、実は北海道に一つ持つて行こうという議論が相当内部でも起りましたし、外部でも起りましたけれども、何しろ外国語で書いてありまして、高度の学問でありますから、そこへそれだけの金を入れて設備をしましても、なかなか急に利用されないじやなかろうか、そういう懸念がございますので、漸進的にやつて行きますし、またその間にはいろいろ宣伝をいたしまして、場合によりましては、ごく安い料金で何か
○金森国会図書館長 これは、約一年前から続いておる問題でありまするが、国会図書館は地方に直接に手を出すべきものでないと私ははつきり考えておりまして、容易なことでは地方のことに手を出すのではなくて、それは各地の適当な方法でおやりになるということが正しいと思つておりますが、現に昨年からの計画によりまして、世界の科学的発明、つまり第二次戦争が終りましたときに、負けた国は、ドイツ、オーストリア、ほかにもありますが
○金森国会図書館長 ちようど、毎年の仕事といたしまして、ただいま予算の概算の要求を差出しました。いろいろと手順をふんだ後に、また正式に予算に関する手続をいたすことになつておりますが、ただいまは予算の概算を大蔵省に対して提出しておるという段階であります。 今回大蔵省に図書館の方から提出いたしました昭和二十九年度予算概算は、総額は十五億四千八百十九万円でございます。お手元に差出しておきました刷りものに