1958-07-04 第29回国会 衆議院 外務委員会 第6号
○森島委員 私はここに提出者を代表いたしまして、ただいま議題となりました日中両国間の緊急事態打開に関する決議案の趣旨を御説明申し上げ、委員各位の御賛同をお願いいたしますとともに、政府においてもこれが趣旨を了とせられ、すみやかに適切なる措置を講ぜられんことを要望するものであります。 まず決議案を朗読いたします。 日中両国間の緊急事態打開に関する決議案 本院は、政府が従来の態度を一新し、バンドン
○森島委員 私はここに提出者を代表いたしまして、ただいま議題となりました日中両国間の緊急事態打開に関する決議案の趣旨を御説明申し上げ、委員各位の御賛同をお願いいたしますとともに、政府においてもこれが趣旨を了とせられ、すみやかに適切なる措置を講ぜられんことを要望するものであります。 まず決議案を朗読いたします。 日中両国間の緊急事態打開に関する決議案 本院は、政府が従来の態度を一新し、バンドン
○森島委員 ただいまのお話では、赤十字の方と法務当局の御説明の間に非常な相違がある。これをあらかじめ明らかにすることが質問を進める前提条件だとも考えますので、それらの点について正確な資料を一つ法務当局から項目別にして、人数も明らかにしてお出し願いたいと思います。
○森島委員 それでは法務省の当局にお聞きしますが、いかなる根拠に基いて、差別待遇をしておるのか、北鮮系に対しては仮釈放の措置をしてないのかという点を一つお聞きしたい。
○森島委員 先ほど井上外事部長のお話を聞きますと、北鮮系と南鮮系の人々に対して差別待遇があるというお話があった。南鮮系の人たちはすでに仮釈放されておる人々もあるが、北鮮系はそれがないというお話でございましたが、その通りでございますか。
○森島委員 岸総理が反省すべき点があったと言われるのは、事件の発生を予防し得なかった点が遺憾だというだけでございまして、事件そのものが発生したということに対して遺憾の意を一表明しておられませんと私は了解しております。外務大臣はこの際あのような事件が起きたことは遺憾である、またこの事件に対する政府の処置がきわめて不適当であったということを率直に認めて、遺憾の意を表する用意があるかないか、この点を私はお
○森島委員 その点まことにけっこうなんですが、私は日本内地に不必要な誤解を与えるばかりでなしに、ひいては中共に対しても響いて、中共内部においても不必要な誤解と申しますか、刺激を与えることがあり得ると思うのです。これは政府としてはきわめて早い機会に統一的な見解を公けにされるように御努力あめらんことを願ってやまぬのです。それにつきましては、外務大臣の閣内の勢力は私は知りません。しかし少くとも表面外務大臣
○森島委員 日中貿易問題は非常に重要な段階に達しておると思うのです。その問題について補足的に御質問したい。すでに御承知のように社会党といたしましては、いわゆる低姿勢で、不必要な刺激を与えぬというような見地からなすべき質問も控えておったということは御承知の通りです。すでに予算委員会におきましても、また当委員会におきましてもそれぞれ質問がございましたので、私は補足的な意味で御質問をしたい。 藤山さんは
○森島委員 しかし韓国側の了解と申しますか、韓国側としては、全部韓国に送り帰されるんだという前提のもとに話を進めてきたのじゃないかとうかがわれる節が多いのでございます。やはり北鮮へ帰る人については北鮮へ帰るという明確な了解をつけて、二月の十四日までに抑留者を全部帰すという了解をつけたのでなければ、再び話がもつれる危険があるのじゃないか。この点について外務省の事務当局の交渉に手落ちがあったと私は信じております
○森島委員 ただいまの経過は大体新聞等で私承知しておりますが、問題の根本にさかのぼりますと、北鮮へ帰国しようという人を日本が北鮮へ帰すんだということについて、事務当局間の話し合いにおいて明確なる了解をつけていないというのが、この交渉のおくれておる根本の原因だと私は信じております。その点はいかがでありますか。
○森島委員 時間の制約があるそうですから、一、二問簡単にお聞きしたいと思います。大臣にお聞きしたいのは、日韓会談の最近の状況がどうなっておるかという点でございます。昨年の議会の演説におかれましても、日韓会談はいかにも直ちに完結するような御演説がございました。この点につきまして行き悩んでいるのは、外務事務当局として非常な不手ぎわを繰り返しているものだと私は信じております。大臣はその辺はいかにお考えになっておるか
○森島委員 その点の御説明は了解いたしますが、ソ連側の出方を見ますと、一昨年の日ソ交渉に停頓いたしましても、当時交渉は停頓しておりました。河野農林大臣が漁業の問題でソ連に行きました。そのときに河野農林大臣は、厳格に、日ソ交渉の問題に触れてはいかぬという政府の訓令を受けておったにもかかわらず、ソ連側の申し出に応じて、七月一日と記憶しておりますが、日ソ交渉を再開するということで漁業問題が成功した実例がございます
○森島委員 私が出席しておらなかったのですから、いずれ速記録を見まして、その上で質問をする権利を留保しておきます。 第二点といたしまして、もしソ連が安全操業の問題を平和条約の問題とからませてきた場合には、これに応ずる用意があるのだというふうに私了解しておりますが、いかがでございましょうか。
○森島委員 今朝外務省予算に関する分科会が開かれました。その席上でわが党の岡田春夫君がいたしました質問に関連して、これを確認する意味で外務大臣に御質問申し上げたいのです。第一点は、私の了解するところによりますと、岡田君に対して、ソ連側から平和条約の話し合いを始めたいという申し入れがありました場合には、これに応ずるのだという御答弁をなさったと了解しておりますが、それで差しつかえありませんでしょうか。
○森島委員 しゃくし定木の解釈はしないという言明で私も安心したのでございますが、これは一日といわず、多少のゆとりを置かれなければ、かえって見本市開催の効果を減殺するということになると思います。政府としては相当のゆとりをとってお考えになっておるものと了解して差しつかえございませんか。
○森島委員 ただいま外務大臣から二カ月以上にわたって若干の期間について考慮する、こういう御言明がありましたが、若干の期間というのは大体どれくらいの期間を御考慮になっておるのですか。その点もお答え願いたい。
○森島委員 時間も非常に制限されておりますので、きわめて局限した問題、中共貿易を中心とした問題について二、三点簡単にお伺いしたいと思います。 大臣も御承知の通り、この中共貿易、これに関連する通商代友邦の設置等の問題は二年間にわたっておる問題であります。これと申しますのも、当時協定の締結に当った民間の代表において政府と十分な連絡をとらなかったという点も一つの原因となっておりますが、大半は日本政府が貿易
○森島委員 私は世界の民衆の希望とか要望とかいう点から論じておるのじゃない。岸さんは現実の問題として可能性は絶無であると言っておる。しかるにアメリカへ行きますと、ダレスその他との話し合いの結果、全面戦争の危険は幾らか遠のいたと言っておる、多分にあるということなんです。その前提から小笠原や沖縄の問題も出てくれば、安全保障条約の問題等も出ておるのです。その結論のいかんは、私は、誤まった前提条件にあると思
○森島委員 そこで私のお伺いしたいのは、岸さんは東南アジアから帰ってきて、地方長官会議を開かれたのです。その席上ではこれと全く逆な意見を発表しております。私ここに新聞の記事があるから読んでみますが、岸さんは中近東やポーランドやハンガリーの動きに言及した上で、「このような局地的な動きは今後も皆無とは言えないが、そのような局地的な動揺が第三次大戦にまで発展する可能性はほとんど絶無と言ってよいと思う。」ということをはっきり
○森島委員 今後いろいろ外務委員会等で機会があると思いますので、こまかい具体的な問題は一切省きまして、藤山さんが外交を進められる上において前提条件となるべきものについて率直にお伺いいたします。 けさほどもいろいろ具体的な問題がありましたが、政府と野党との意見の相違は、結局世界情勢に対する認識が一致しているかいないかという点に帰着している、こう思っております。岸さんもこの点については渡米される前に、
○森島委員 実は私たちの懸念しておるのはその点です。従来中川君と金公使との話し合いが順調に進んでおって、ほとんど両者の意見が合致しておる、一、二点だけ一致しないという御説明が中川局長から再三この席上でございました。しかるにその後、あなたからお話があったから私は申し上げますが、大野次官が外務省に帰ってきました。そうしますと、ここにあえて私率直に申し上げますが、慎重論というものが出てきた。一例をとりますれば
○森島委員 そういたしますと、従来この折衝には中川局長が当っておった。中川局長は今度岸さんに随行して東南アジアに行きます。事務的折衝を続けるといたしますれば、二週間、少くとも二十日間くらいは開店休業なのです。その責めの一部が韓国側の人事異動にあるかもしれませんが、私は日本としてもこの二週間ないし二十日間の期間というものは、日韓会談については非常に重要な時期だと考えておりますが、この際中川君の随行をやめて
○森島委員 同僚の山本委員から日韓問題については御質問がありましたが、私きわめて簡単に補足的な意味で御質問したいと思います。 実は岸さんが相互釈放を渡米前にやるとおっしゃったのは、四月五日で私の質問に対してです。当時時間的の余裕もありますので、関係業者、ことに抑留漁夫の家族等においては安心しておった。これは実行できるのだろうというふうに考えておりましにが、その後東南アジアの御訪問が発表になりましにので
○森島委員 この国際的な申し合せを国内的に実施に移す場合には法的な措置が私は必要だと思う。これは従来も行われておりますが、従来は国内法として一体いかなる法律に基いておるか、この点を一つ明確に御答弁願いたいと思います。
○森島委員 私は条約または協定の格好をとらないにしても、その申し合せに基いて、国内法的に日本として措置をとるべき結果になると思う。そういたしますれば、その国内法的な措置の根源は、パリならパリにおける申し合せにあると私は断定しなければならぬと思う。その意味から申しますれば、たといどういう格好をとるにしても、私は日本を拘束する法的な効力を持つと思いますが、この点はいかがでございますか。
○森島委員 ただいまの御説明によりまして経過は大体明らかになったと思いますが、私はイギリスにのみ提案が行っておって、日本に来てないというふうなことを懸念いたしたのでございますが、この点は明らかになりましたので、今の説明で満足いたしますが、しかしこれは非常に重要な問題でございまして、私は外務大臣に対してもまた条約局長等に対しても幾多の質問を行わなければならない、こう思っておるのであります。これは一言でいいまして
○森島委員 大体移民を受け入れる国が主として指紋をとっておるように聞いておりますが、その点も、後刻御通報願いたいと思います。大体移民を受け入れる国が指紋をとる目的はどこにあるのですか。
○森島委員 二十数カ国の国名がおわかりでしたら、お知らせ願いたいと思います。
○森島委員 大臣の御出席を得て質問をする予定でございましたが、大臣がお見えになっておりませんので、事務当局に対して、大臣に対する質問の前提として二、三点お伺いいたします。 御承知のように、百中貿易の拡大ということについては、政府においても非常な力こぶを入れておられる。この問題に関連して、問題は小さいようですが、通商代表部の問題、それに関連し、指紋の問題が非常に大きい問題だと存じております。大臣は二月
○森島委員 ところで、日本の水産業界においても、もうかんにんの限度にきたというふうな実情でございまして、これまでは水産業界の方々が出先を押えて、比較的慎重な行動をとっておられましたので、問題が国内的に大きくなるということはある程度避け得たのであります。これは外務当局の行なっておられる交渉を円滑にする、これにじゃまを入れぬという点で非常に私は多としておりますが、われわれといたしましてなるべく不必要な質問
○森島委員 私の了解しているところによりますと、大体金公使と中川局長との間の事務的な話は妥結にきておる。数点あるかもしれませんが妥結にきておる。要は岸外務大臣としての政治的裁断にかかっておるのだというふうに承わっておるのです。ところが一昨日の新聞でございますか、政府部内において李承晩ラインの問題とか、あるいは在韓財産の請求権の問題等に関して意見の一致を見た上でなければ再開をしてはいかぬ、再開しても再
○森島委員 岸兼摂大臣が各種の委員会に出席せられまして、比較的率直に意見を表明せられておることは、私はこれを多としております。しかし、同時にそれ以上に必要なことは、すでに国会で与えられた言明、国民に対する公約を機を逸せずして実行に移す決意があるか、誠意があるかという点が、さらに重要な問題であると思う。この見地から見ますときに、岸外務大臣がこの席において日韓交渉の再開の問題、あるいは指紋に関連する通商使節団
○森島委員 私の質問もその点なのですが、戦争状態の発生というものは、両国間の戦闘行為があるとかないとかいうことのみで決定するのじゃなしに、一方的に宣戦布告があった場合にも、戦争状態が発生する、こう了解して差しつかえございませんでしょうか。
○森島委員 私がかくのごとき質問を政府当局にいたしますのは、日ソ交渉の過程におきまして、日本の民衆の間、ことに当委員会の委員の間におきましても、日本は別に戦争したのじゃない、ロシヤが戦争をしかけただけだというふうな観念に基いて、戦争犯罪人なんか認めることができないというふうな議論が相当強く行われたのであります。私は少くともこの際外務当局の説明によりまして、日本の大衆の抱いておった誤まれる観念、ことにこの
○森島委員 私は日本国とポーランド及びチェコ両国との間の国交回復の協定、共同宣言について御質問したいと思います。主として条約局長にお伺いすることになると思います。 両国と日本との間の戦争、これが発生しました政治的な原因は私は問いません。法律的に戦争に入ったこの原因についてお伺いをしたい。私の了解するところによりますれば、日本は別に宣戦の布告というふうな措置には出ていない。ポーランドとチェコの方から
○森島委員 私も岸外務大臣に伺おうと思ったのですが、話が出ましたから、ついでに関連して条約局長に伺いたい。 岸外務大臣が満州国の要人だったことは御承知の通りだが、その時代に満州国と北支との間で通車通郵協定というものが成立いたしました。これは政治的な問題でなしに、純然たる業務協定だという趣旨のもとにできたもので、通車というのは、山海関を通って北京と奉天間に自由に汽車を走らすという協定であります。それから
○森島委員 それではインドネシアの場合に限って——インドネシアでもうすでに問題になっておるということを私は確かな筋から聞いておる。どこから聞いたということは申し上げることはできませんが、インドに駐在させてインドネシアに出張しているという格好が、先方との折衝上、種々な不便を招いておるという点はお認めになりませんか。
○森島委員 そういたしますと、従来フィリピンやその他の国交未回復の場合にそういうような事例がありましたかどうですか、この点もちょっとお伺いしたいと思います。
○森島委員 第一にお聞きしたいのは、同僚の田中委員から倭島公使のことについていろいろ御批評がありました。私は個人的なメリットというもの以外に、倭島公使の地位自身が相当問題になると思います。倭島公使はインド駐在を命ぜられて、インドネシアに出張しておられるということを聞いておりますがその通りでございますか。
○森島委員 そういうふうに話し合いがついておればともかくも何とかいくのだろうと思いますが、これは相当に深いところに根のある問題であって、今後注意しなければ移民行政が二元的に行われる危険が多分にありますから、この点は外務大臣としてもよく心にとめておいていただきたい。いずれ詳しいことは別個の機会に御質問いたします。
○森島委員 ただいま移民行政の問題について大臣からお話がございましたが、この点についてちょうど移住局の方もお見えになっておりますから簡単にお伺いします。いずれ詳しいことは別個の機会に譲ります。 昨年移民振興会社ができましたときは、大臣もご承知だろうと思いますが、農林省、大蔵省との事務当局の間に相当な意見の食い違いや確執があったことは御承知の通りであります。しかるに昨年から農林省の側においては再び農業協同組合
○森島委員 事態ははっきりいたしましたので、これ以上質問いたしません。次に私が伺いたいのは、岸さんは一月二十九日に新聞記者に会見をせられまして、その中で中共の民間通商部は必ずしも来てもらわなくてもよい、そのような措置をとらなくても、中共貿易はもっとふやせる。また中共側の通商代表部が日本に入国する際指紋をとられることを拒んでいるが、これもあえて日本の法律を曲げる必要はないのだという趣旨の談話をしておられるのであります
○森島委員 ただいまのお話ですと、外交上の交渉に支障を来たすおそれもあるというお話でございまして、私はこれ以上追及はいたしません。ただ韓国の公報処長——名前は忘れましたか、李承晩ラインを認めろ、認めなければ日韓会談は再開聞できないのだというふうな新聞報道が朝鮮側から伝わっておりますが、これではあるのですか、ないのですか、この点だけはっきりしていただきたい。
○森島委員 昨日の委員会でわが党の松本委員から全般的な御質問がございましたが、私は今日、二、三の具体的な問題について具体的にお尋ねしたいと思います。 大体中日貿易を中心とした質問をしたいと思いますが、質問に入るに先たちまして、一点だけ日韓問題の経緯についてお尋ねしたいと思います。昨日岸外務大臣は、大村収容所における抑留者とわが方の抑留漁夫との相互釈放のことについて、大体話し合いがついたと述べておられます
○森島委員 一例を引きますと、重光さんなんかがモスクワに行った場合に、共同通信の特派員が入国を認められなかったというふうなことを聞いていますが、相互主義から割り出したということでございますけれども、これは何らか特殊な理由があったのでございましょうか。
○森島委員 言葉の上では相互主義というのは非常に聞えがいいのですが、言論界の構成が日ソ両国で違いますから、必ずしも相互主義でいき得るものとは私は考えていないのです。たとえばソ連を例にとりますれば、タスとイズヴェスチア、プラウダ、これだけしかないのであります。日本には相当な大新聞もありまして、今経費の関係で出せぬというお言葉がございましたが、相当数派遣を希望する社があるのじゃないだろうか。そうしますとどういうところで
○森島委員 簡単に一、二問だけお尋ねしたいと思います。 日ソ国交回復になりますと、親善関係を増進する上からいたしましても、双方の国民が相手国の情勢、内外の事情について正確な認識を持つ必要がある、これは申すまでもないことであります。従って新聞記者の相互駐在という問題が必ず起ってくると思います。これに対してはどういう御方針でもっていかれるか、腹案でもございましたら承わりたいと思います。
○森島委員 明確なる御答弁を承わって、非常にけっこうであります。 その次に承わりたいのは、国後、択捉の両島に関します日ソ両国の立場は根本的に違っております。総理や外務大臣から御答弁のありました通り、この問題の解決のためには、相当長い時日を要するものと思われるのであります。ところが、総理大臣は、国際情勢の好転を待つのだという御答弁でありまして、私はきわめて消極的な感じがするのであります。日本側としましては
○森島委員 私も同様に考えておるのでありまして、たとえば文化協定を新たにやるといたしますれば、これは別個にやる。通商条約の条項も同様だと思います。平和条約を締結するということになりますれば、その主要なる問題は領土条項である。この考えてきますと、自民党の中にも、留保条件をつけるとか、あるいは附帯決議をするとかいう議があるように聞いておりますが、私は前述のような見地に立ちまするならば、その必要はないものと
○森島委員 日ソ共同宣言等について御質問をしたいのですが、大体同僚の委員諸君が、大綱のことについては御質問が済んでおります。私は、重複を避けまして、二、三の重要問題だけについてきわめて簡単に御質問しようと思いますから、もし重複の部分がありましたら、その旨御指摘をいただければ、けっこうと存じておる次第であります。 第一に、私がお聞きしたいのは、共同宣言の内容を見ますと、日ソ間を規律すべき重要事項は、
○森島委員 私が質問しようとするのは、過去の経過ではない。日本政府がいかなる態度に出たか、いかなる方針によってこれを処理したかという点に重きを置いておる。政府としては三月三十日、衆議院公報にアメリカの回答を御発表になって、その後のいきさつは一切御発表になっていない。私は国民生活に非常に、大きい影響を持つ問題ですから、少くともただいま局長から御説明になったアメリカ側との往復のいきさつは、はっきり国民の
○森島委員 ではついでに私原水爆の実験禁止の問題に移りたいのですが、先日の委員会で岡田委員の御質問に対して、重光さん並びに外務省事務当局はきわめてあいまいな返事をしておる。下田条約局長は、一々事前に通告はしないということになっておるというので、米国側の責任解除の件に触れておられますが、米国政府の発表とも思われますが、十二日付のワシントンの電報です。これは朝日の支局からきていますが、これによりますと、
○森島委員 私は高碕外務大臣代理と申しますか、高碕さんに御質問する前に、一言ただいま論議になりました事務次官を呼ぶか呼ばぬかの問題について所見を述べたいと思います。事務次官を呼ぶことが必要になったのは中共行きの旅券の問題だと私は拝察しておりますが、旅券の問題になりますと次官会議において最後の決定をします。閣僚会議で秘めるか認めぬかということを事実上は次官会議において決定を見る。その意味からいって移住局長
○森島委員 ただいま日ソ交渉の問題について、非常に重要な質問応答があったわけでございますが、この問題にも劣らない程度において、私は原水爆の実験の禁止等の問題は、世界の平和に至大な影響を及ぼすものと存じておるのでございます。ことに最近十六日のソ連最高会議における外相の発言、イーデン英国総理大臣の発言等とも関連いたしまして、国際政局の全般にわたって私は質問を行わんとした。五分間ではとてもこの重大な問題をやることはできませんが