1948-12-06 第4回国会 参議院 本会議 第4号
(「その通り」と呼ぶ者あり)又同時に戰後の国際経済の一環としての米國の賢明なる政策の現われであると私は固く信じておるのであります。(拍手) そこで私が首相にお尋ねいたしたいことは、日本経済再建問題について、私は一つには社会連帶理念による修正資本主義的施策にあらずんば今日の経済危局は到底救えないのではないかということが第一点。
(「その通り」と呼ぶ者あり)又同時に戰後の国際経済の一環としての米國の賢明なる政策の現われであると私は固く信じておるのであります。(拍手) そこで私が首相にお尋ねいたしたいことは、日本経済再建問題について、私は一つには社会連帶理念による修正資本主義的施策にあらずんば今日の経済危局は到底救えないのではないかということが第一点。
ひとつ行政整理の問題だけではなしに、自然に民間企業の合理化ということも並行して行わなければ、日本は將來国際経済に健全な企業態勢のもとに参加し、日本の貿易を振興することはできないということは、各方面の議論の一致しているところであると思うのであります。その際において失業対策を十分に整えることなしに、行政整理並びに企業整備を断行するということになると、ここに大きな社会不安が起つて來ると思うのであります。
併しながら、とは申しますものの、昨年の上半期までは少くとも一種の危機感に襲われておつた、何月危機というような非常な危機感に襲われておつたが、今やその危機感はいつの間にかやがて來べき安定への希望になつて來たということは、又これは蔽うべからざる事実でございまして、さような際に、國民の絶望の底から、むしろ新しい希望を持つて、眞に国際経済への参加というものを中心として、日本のこのインフレーシヨンの終熄とともに
その生産第一主義の融資政策は、然らばどういう点にその重点を置くかという問題でありますが、これは私が只今申上げましたる通り、我が国産業の基本的要素でありまするが、外資導入と且つ外国重要資源の輸入に対処いたしまする、国際貿易産業に対処いたしまする国際経済体制の確立と、国内需要産業のこの経済体制の確立と、二つに分けて国家の産業形態を処理いたしていかなければならんと思うのであります。
なお指導もやつておるのでありますが、総合的の対策といたしましては、漸次ただいま参つておりまする外国貿易代表団等の注文振り、商売振り等を見まして、何分日本の経済界は日華事変以来約十年国際経済社会から孤立しておりましたので、ほんとうの方針なり政策を今樹立するということは、なかなかむずかしいことであります。