つまりこれは、中東で紛争が起きたときソ連が中東に軍事侵攻する、ソ連はもともと中東の石油が欲しいのだという前提があるわけですけれども、中東に軍事侵攻して、そのときに西側の兵力をインド洋から太平洋に割くために逆に北海道に侵攻するとか、あるいは中東における戦略を有利に展開するために、ソ連のSLBMをウラジオから太平洋に進出させることができるために、宗谷のチョークポイントとか津軽のチョークポイントを押さえるために
進藤榮一
そういう非常に戦略的に大事な地域を防衛するといいますか、その場合における緩衝地帯の拡大という一つの歴史的な傾向があるわけでございますが、そういうことを考えますと、幸か不幸か非常に戦略的に大事な先ほども出ましたチョークポイント的な地政学的なものを日本列島自体が抱えておるということあたりを考えますと、そういう緩衝地帯の拡大あるいは防護の中で自由にそれを自分のコントロール下に置きたいという動きというものは
村井澄夫
○秦豊君 私なんか素人だからわからないが、例えばサハリンとかその他極東ソ連空軍を考えた場合に、そんなことをあなたはおっしゃるけれども、例えばチョークポイント宗谷に特定した場合に、航空優勢を堅持しながら何千個を超える機雷をまき、キャプター機雷を含めて、そして反撃を阻止しながら通峡阻止という準備と完了ができるかどうかというのは大変難しい作戦です。
秦豊
これはケース、ケースじゃなくて、日米が仮に共同をし、あるいはそれぞれの国が個別に戦略的な隘路、チョークポイントを封鎖したような場合に、例えばそれは宗谷海峡などを一つの設想とした場合に、一般論として対象国はどんな対抗措置をとるでしょうかね。黙って見過ごしますか。
秦豊
確かに、先ほどおっしゃったように海洋法による新しい海洋秩序の問題、それから国際海峡の問題、これはシーレーン全般においてチョークポイントになります、航路の収束点になる。この航路の収束点における安全をどうするか。やはりたとえばマラッカ・シンガポール海峡であればその沿岸三国との友好関係を維持するということがこれ絶対に必要になる。
阿曽沼廣郷
しかし那覇の港から那覇の町、チョークポイントに入ろうとしたら、ああいった物騒なものが山と積まれて、まさに那覇市一帯は戦場ですよ。これも大きな変化なんですね。中東をにらんだところの在日米軍基地というふうにいま使用目的というものが変化されてきている。このことについてもやはり考えてもらわなければいかぬですよ。だから、安保条約があればアメリカがやりたいことは何でもできる、まさに基地の自由使用。
上原康助
○夏目政府委員 まず第一点の、アメリカがそういうことを考えているのかということのお尋ねでございますが、二月二十八日のアビエーション・ウイークに、トマホークのミサイルを日本に配備して、いわゆるチョークポイントに配備することによってソ連の海軍の進出を阻止するというようなこと、それからさらには、この研究は二年ぐらい続けているというふうな記事があるわけです。
夏目晴雄
ペトロの自活機能を強化する、あるいは潜水艦の活動の期間を非常に長くする、あるいはカムラン湾、ダナンの使用を頻繁化する、それはそのとおりでございまして、これはまたアメリカも非常に重大な関心を持って見ておりまして、アメリカは従来はいわゆるチョークポイント、抑制すべき点で抑制しておれば大体抑えられたと思ったのでございますけれども、それが非常にソ連がそれを突破しようという努力を着々としているということにある
岡崎久彦