1947-07-31 第1回国会 衆議院 司法委員会 第9号
しかるにこの提案理由の中には、あたかも前の議會におきまして金森前國務相が現在の憲法は法律的には國體は變つておるけれども、政治的には變つていないのだというぬえ的答辯をされたと同じく、ここに書かれておるように、天皇は法律上の特殊の地位を有せられると言いながら、また一面において一般人民と變らない取扱いをするのだということはきわめて私は矛盾しておるところの説明でありまして、これが政治家の説明ならばいざ知らず、法律家
しかるにこの提案理由の中には、あたかも前の議會におきまして金森前國務相が現在の憲法は法律的には國體は變つておるけれども、政治的には變つていないのだというぬえ的答辯をされたと同じく、ここに書かれておるように、天皇は法律上の特殊の地位を有せられると言いながら、また一面において一般人民と變らない取扱いをするのだということはきわめて私は矛盾しておるところの説明でありまして、これが政治家の説明ならばいざ知らず、法律家
殊に内閣が告訴するのであるというようなことを言つておるのでありますが、これは法律家が見たら、なるほど内閣におられる諸公は、法律というものは知らぬ人が多いと見るから大してとがめないでありましよう。内閣で名譽毀損の告訴をするというような意見をもつておるから、大臣というものは大體法律は知らぬだろう。こう見る向きも多いでしよう。これもいいでしよう。いいでしようけれども、しかし書かれた人こそは迷惑である。
そして世耕君の言動がどうであつたかということについても、またそれはその言動等によりまして、たとえば、これを名譽毀損として告訴するといたしましても、その告訴の手續當事者になるものは、たれがなるべきであるかというようなことについて、私自身はそういう手續のこと、法律のことについおては素人でありまして、今花村君が現内閣には法律家はいなかろうという御趣旨でしたが、御承知のごとく鈴木君にしましても、あるいは齋藤國務大臣
その理由は、衆議院が十名に對して參議院が八名という割になつておりますが、衆議院と對抗して法規を決める上においては、どうしても參議院切つての有力なる法律家が必要であると考える。而も衆議院はしばしば解散があつて、その委員が落伍する場合が多い。それで將來はやはり立法の精神は衆參から出る。いわゆる法制局を廃止しでも、立法は衆議院、參議院から出て行くような空氣を作るべき必要がある。
これはもう明らかに司法大臣が何と言われようと世耕弘一氏を指しておられることは、これも法律家である司法大臣御承知の通り、名前を指さなくとも具體的に人をして認識せしむるに足る言葉は、すなわつこれ世耕氏を指しておる。私は世耕弘一氏をお指しになつて別に惡いとは申さない。申さないが、西尾國務相のように今少しくものを研究して發表なさぬと、ものは間違う。現に世耕氏は自由黨の内輪でどういうことを言つておるか。
なるほど道徳的にはそうであるかもわからぬが、法律家である司法大臣の御承知の通り、裁判所は公開であり、すでに公判中であるといたしますと、世にあまねく發表されておる事件でなければならぬ、そういたしますと、原川某という者はどこの役所のどういう公務員であつてどういう收賄をしておるか、この點一つ明からにしていただきたい。
附属の法律をもつて、基本法たる憲法を議論するにいたつては、まことに法律家として許されぬことだと考える。(拍手)かような議論は成り立ちません。 また前議会において議論は決しておると言われましたがゆえに、私はあらゆる記録を調査いたしましたるところ、この問題については、前の金森國務大臣は、政府においても提出できるという説明をしております。