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2920件の議事録が該当しました。

該当会議一覧(1会議3発言まで表示)

1948-03-23 第2回国会 衆議院 司法委員会 第3号

佐瀬委員 さらに犯罪内容の具体的な題題にはいつて若干お尋ねしておきたいと思うのでありますが、本法内容としておる犯罪全般に通じての、いわば構成要件とされておる「正当な理由がなくて」とか、あるいは「みだりに」とかいう用語の内容を、いわゆる違法性の要素として規定されておるものと考えるのでありますが、そこで「正当な理由がなくて」とか、あるいは「みだりに」ということが、よほど嚴格にその内容規定づけられ、

佐瀬昌三

1947-11-27 第1回国会 衆議院 本会議 第67号

第四に、本法案第七十九條の罰則は、労働爭議によつて郵便取扱いをせず、またはこれを遅延させた場合に適用があるかどうかという質疑に対し、政府は、その爭議行爲が正当と認められる場合には、労働組合法一條第二項の規定により違法性がないので犯罪は成立しないという旨の答弁があり、右に関連して、政府爭議行爲の正当不正当の認定につき愼重を期し、第七十九條の濫用に陷らないよう留意ありたい旨の希望が委員より述べられたのであります

岡田勢一

1947-11-21 第1回国会 衆議院 通信委員会 第22号

○林(百)委員 私のこの前の質問お答えをいただいたのですが、先ほど七十九條の違法性がある場合、いわゆる七十九條の適用のある違法性のある爭議かどうかという問題の終局的な決定は、裁判所あるいは勞働委員會がする。しかし官側としても、場合によつては獨自の考慮から愼重に考慮した結果、正當性のない爭議に對しては、七十九條の發動を促す場合があるというお答えであつた。

林百郎

1947-11-20 第1回国会 衆議院 通信委員会 第21号

小笠原政府委員 ただいま御質問團體交渉その他の行為によりまして、その結果が郵便取扱いとせず、またはこれを遲延させるという場合におきましては、その團體交渉その他の行為が、勞働組合法一條第二項に規定されておりますように正當なものであります場合には、刑法第三十五條規定適用がありますので、從つて違法性阻却され、刑罰規定適用はないことになるわけでございます。

小笠原光壽

1947-11-20 第1回国会 衆議院 通信委員会 第21号

○林(百)委員 そうすると、かりに官側告訴告發をする場合に、これは勞働組合法一條による違法性阻却であるかないかという認定は、中央勞働委員會の裁定だとか、そういうものは斟酌することなくして、權限があるからどんどんやるということになるのです。そう解釋していいかどうか。官側權限があるか。

林百郎

1947-10-09 第1回国会 衆議院 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第20号

これは本件において非常に重大な影響があり、デリケートな關係があることは明らかでありますから、この摘發指令書違法性、適法性については全力をあげて調査、捜査をいたしたことは信じ得るのであります。遺憾ながらその結論は承つておりません。證據を見ない私が獨斷でお答え申し上ぐべきではないのであります

鈴木義男

1947-09-20 第1回国会 参議院 本会議 第32号

或いはその行爲自体は、例えば檢事は勾引状を発する、こういう場合にその行爲自体は正に適法行爲である、併しながらそこに故意若しくは過失というものが主観的に加わつた場合におきましては、これは客観的に見まして、その逮捕状を正当に発しました場合におきましても、尚且つ客観的にこれが違法性を認められるという意味合にこれを解釈すべきものだということを言明せられたのであります。

伊藤修

1947-09-19 第1回国会 衆議院 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第16号

これをしもあなたの言われるように、國を思うとか、あるいは主觀的にはそういうものは適法思つているから、違法性阻却するとか言われるようになつたならば、いよいよますますこの隱退蔵物資事件というものは犯罪外である。誰でも勝手氣ままにやつたつて、そういうときに盜んだものはみなあたりまえだということになるわけである。實はこういう六十二萬點のおこぼれ云々もそういうところから發しておる。

徳田球一

1947-08-27 第1回国会 参議院 司法委員会 第18号

前回から第一條は、民法不法行爲原則と同じことであるということを繰り返し御答弁なつたわけなんでありまするが、設例の場合において、被害者側基本的人権侵害を受けた、即ち逮捕、監禁されたのであるということを主張立証すれば、一應これで主張立証責任を盡したことになつて法律從つて正当に逮捕監禁したのであるということは、國家側において違法性阻却事由として主張立証しなければならないというように解釈するのが

松井道夫

1947-08-16 第1回国会 参議院 司法委員会小委員会 第2号

さように存ずるのでありまして、この第一條に書いてある故意過失、これは民法原則による故意過失であれば問題ないのでありまするが、ともいたしますとこれを違法性阻却事由を認識しないのに拘わらずやつたということは故意と解される虞れはないか、これは勿論違法阻却事由を認識しないに拘わらずやれば、これは職權濫用でありまして、勿論問題ないわけでありますが、これは併し違法阻却事由の側におきます故意であつて民法

松井道夫

1947-08-15 第1回国会 参議院 司法委員会小委員会 第1号

證據不十分であつたとして釋放さるべき運命に至つたときに、判事とし又檢察官として、いま少しの注意を用いるならば、この勾引状請求若しくは勾引状の發行が阻止し得られたという事件について、本第一條適用になるや否や、問題は違法の字句にあるのでありまするが、政府委員の今までの御説明によりますると、これは民法のいわゆる他人の權利を侵害したという、その觀念を、本法は「他人損害を加えた」と書改めたために、民法でも當然違法性

大野幸一

1947-08-15 第1回国会 参議院 司法委員会小委員会 第1号

ところが從つて犯罪ありと思料さるべきような場合であれば、違法性がないということに解釋上なるものと思います。この犯罪ありと思料するということについて、更に故意又は過失があれば本法適用があるというので、故意の場合は極めて明白でありますが、過失ということになると非常に微妙になつて參るのでありますが、理論としては故意の場合も過失の場合も同樣であるというふうに言わなければならないと思います。

奧野健一

1947-08-13 第1回国会 参議院 司法委員会 第13号

するにやはり「違法」ということをそこに現して置かないと、万一誤解によつて、普通の適法行爲によつて損失があつた場合でも、補償しなければならないのじやないかという疑いを抱く虞れがあつては困るという意味で「違法」、或いは「不法」といつても結構かと思いますが、ただ行政上の行爲であります故に、「不法」と云わないで「違法処分」というようなことがよくいわれるので「違法」ということをいつたに過ぎないので、要するに違法性

奧野健一

1947-08-04 第1回国会 衆議院 司法委員会 第12号

佐瀬委員 明禮君質問の目的は、現在買出部隊法律上擁護し、経済統制法規に触れないようにするために、三十五條の修正ということを要望されておつたように見るのでありますが、かつて第一次欧州大戦のころに、フランスの判例は非常にその點発達して、たとえば失業者が戦後の生活難のために店頭からパンを盗んだというのも、緊急行為として違法性阻却するから無罪であるといつて立法の不備を判例の進歩によつて補つた例が多々

佐瀬昌三

1947-08-04 第1回国会 衆議院 司法委員会 第12号

○佐藤(藤)政府委員 現行刑法三十五條の明文には、「法令又ハ正當ノ業務ニ因リシタル行為ハヲ罰セス」と規定してありまして、法令による行為、あるいは正當の業務行為というふうにいかにも限定されるように見えるのでありますが、この三十五條解釋適用につきましては、学者の意見もまた對務家の意見も、ほとんど一致いたしておるのでありまして、お説のように、正當なる行為違法性阻却されるというふうに解釋が一致いたしておりますので

佐藤藤佐

1947-08-04 第1回国会 衆議院 司法委員会 第12号

ただ具體的事件について、常識上許さるべき行為であるかどうかという點に歸著するのでありまして、われわれの社會生活の上から、常識上それは當然許される行為であるという結論に到達するような場合ならば、裁判官は、おそらく三十五上によつて正當なる行為として違法性阻却犯罪が成立せずという認定をなすだろうと思うのであります。その點解釋上の眞価は、私どもも裁判所に十分期待いたしておるのであります。

佐藤藤佐

1947-07-28 第1回国会 参議院 司法委員会 第5号

官吏の方はその当事者が分るのでありまして、私は少くとも違法性阻却ということは、國家において立証責任があるようにした方がいいのじやないか。不法行爲によつて損害を受けた者は当然支拂を要求できるのだ、ただ國家において違法性がなかつたのだ、阻却する事由があるのだという場合において、挙証責任國家に認めた方がいいのじやないか。

齋武雄

1947-07-26 第1回国会 参議院 司法委員会 第4号

ねでありますが、憲法の「公務員の不法行爲」というのは、大体矢張り民法の七百九條以下の不法行爲と同じ字を使つておりますので、要するに民法不法行爲といえば、やはり故意過失によつて不法他人権利侵害して、損害を與えるという場合であろうかと考えますので、それと同じ趣旨におきまして、故意過失によつて「違法に」というのは、結局これは「不法に」というのと同じでありまして、不法行爲であること、言い換えれば、いわゆる違法性

奧野健一

1947-07-26 第1回国会 参議院 司法委員会 第4号

初めの方の「故意又は過失によつて違法に云々」という違法というものを削つたらどうであろうかという点は、これはまあこれ以上は御議論になると考えますが、まあ民法のように一應不法行爲というふうな字が出でおりますれば、大体不法な場合というふうに普通考えられますが、ここに全然違法性というものを謳つておりませんと、ややその点は、正当なことによつて迷惑を蒙る、例えば避病院なら、避病院に収容された、それがために、その

奧野健一

1947-07-26 第1回国会 参議院 司法委員会 第4号

政府委員奧野健一君) これは民法には不法行爲というので、一般的に違法性のある場合を規定しているものといふうに考えるのでありますが、先程も申しましたように、「違法に」というのは、違法性阻却するような事情のある場合は除外するという当然なことを規定しているのでありまして、やはりその点は民法も同樣の趣旨かと考えます。

奧野健一

1947-07-16 第1回国会 衆議院 司法委員会 第4号

ただ問題は、その違法ということをどう解釈するかについて相当議論のあるものであるから、これは一般の解釈に委ねて、しかも違法性の具備ということは、不法行為に伴う当然の基本的條件でありますから、あえて問題を残すような規定の上に違法という文字を存置する必要もないように思われますが、この点はどういうふうにお考えになつておりましようか。

佐瀬昌三

1947-07-16 第1回国会 衆議院 司法委員会 第4号

奧野政府委員 これ全体が公民の不法行為の場合の國家賠償責任でありますから、当然といえば当然のことであるかもしれませんが、特にこの違法とか不法とかいう言葉を入れないと、適法行為による損害を受けた場合でも賠償の義務があるかのように誤解する人もあるかと考えますので、すべて不法行為の場合の例によりまして、やはりここに違法性を謳つておく方が誤解がないというように考えまして、從來と同様な立法方式によつて違法性

奧野健一