1947-07-07 第1回国会 衆議院 本会議 第13号
男女同権を與えられた主婦の日常生活の現実は、買出しと、内職と、不完全なる配給機構に悩まされ、奴隷同樣の、疲労困憊の極に達しているのであります。 主食に対する心配はもちろんでありますが、主食を補う野菜に対する不安も、絶えないのであります。
男女同権を與えられた主婦の日常生活の現実は、買出しと、内職と、不完全なる配給機構に悩まされ、奴隷同樣の、疲労困憊の極に達しているのであります。 主食に対する心配はもちろんでありますが、主食を補う野菜に対する不安も、絶えないのであります。
家庭問題につきましても同様でありまして、憲法に謳われておりまする男女同権、夫婦平等の立場を明らかにするためには、今日の親族法、相続法には徹底的な改正を加えて、婦人解放の実を挙げて行かなければならないのであります。そのためには戸主を廃止するとか、或は夫の権利を制限する。こういう不自由さが出てくるのでありまするが、これも民主化のためには必要なることであると考えておるのであります。
唯併しながら今度の片山内閣の組閣に際しまして、そうした婦人を政治的に、社会的に、経済的に、男女同権の立場からこれを尊敬し、これを重要とする所の観念が、この組閣の問題については少しも現われておらないと思いますることを私は深く遺憾といたすのであります。