1949-11-22 第6回国会 参議院 予算委員会 第3号
併しながら結局は私は輸出産業のためにウエートを置くということが、結局同時に国内産業というものの基礎をも確立する、或いは国内産業のあり方、このあり方をおのずから決めて行く、かように考えておるのであります。この際は、我々はやはり日本の経済確立のために、輸出というものについて特段の力を盡す、こういうことを考えなければならんと存じております。
併しながら結局は私は輸出産業のためにウエートを置くということが、結局同時に国内産業というものの基礎をも確立する、或いは国内産業のあり方、このあり方をおのずから決めて行く、かように考えておるのであります。この際は、我々はやはり日本の経済確立のために、輸出というものについて特段の力を盡す、こういうことを考えなければならんと存じております。
却つて国内産業というものは後退してしまうというような考えを持つておりまするが、これに対して大蔵大臣としては一体どういうふうな対策を考えておるか、伺いたい。
○政府委員(宮幡靖君) 国内産業の保護のための関税政策も考えなければならないことは御説の通りと思います。併しながら根本的問題は、国内の産油は大体国内需要を二百五十万キロといたしましても、全体の消費量の大体現在一割くらい程度と承知しております。
国内産業をつぶしておるだけでなく、足りなくて欲しいものを入れた場合においても、国内産業の再建のためにこれを使つておらない。たとえば石油であります。政府は軍事施設の復活ということをあえてして、原油の輸入をはかつておるが、一方機帆船、漁船その他無燈火農村に対して、どこに石油をまわしておるか。この原油の輸入によつて得るところは、ただ單に低廉なる加工賃だけである。失うものはポツダム宣言の蹂躪である。
輸出産業に力点を置くということは、結局国内産業の基盤を育成することだと私は存じております。 第二の御質問の点でありますが、銀行の焦げつき貸付に対して、これを増資によつて利己的に銀行業者が強制しておる、これをどう思うか、こういうお話であつたようであります。
これは国内産業を圧迫し、崩壞する危險がある。しかもこの危險が国民には耐乏生活を強要する。また集中生産の名によつて中小企業を壊滅さしておる。労働者には首切りと低賃金と労働強化を強制しておる。農民には低米価を押しつける。こういう性格を持つておる。そうしてこの結果は必然的にソーシヤル・ダンピングを行うということになるのだ。
○宮幡政府委員 こまかいことは通商官が見えていますから、通商官から答弁いたさせますが、川上委員の御指摘の将来国内産業が圧迫せられて、結局は輸出を振興しようとしても、その目的を逹しないのではなかろうかということは、考え方としてはそういう心構えをもちまして対処することは当然必要だと思います。しかしながら事態といたしましては、さようなことの起つて来ないような状況に進行いたしつつあります。
そうなると、結局これは国内産業が非常に圧迫を受ける。金詰りはいよいよ加わつて来る。こういう矛盾に陥つてしまうと思う。この点について今の御答弁のようなことをやるから、一向さしつかえないと言われますが、実際これは非常に危險が大きいと考えるのであります。そういう危險はないとお思いになりますか。
そうなりますと、国内産業がこのために必ず圧迫されて来る。国内産業が圧迫されて参りますと、今度は輸出貿易に関係して来る。またそうしますと取締法なんかで輸出のいい品物をこしらえてよそによく出すんだといいましても、裏の方から逆にくずれてしまう。こういう危險を持つておるような感じがします。民間貿易になつた時分には今の状態のもとでは国内の産業が圧迫を受ける。
次の資本逃避の問題につきましての声明が、そのときに重ねてあつたわけでありますが、そのときに国内の大体の業者がつくりましたときの値段、その値段から特に安いものがあると、これは資本逃避とみなすということが、その趣旨にあつたように思うわけでありますが、実はこれは先ほど問題になりましたような、日本の国内産業を興すために、輸出業法というような事業者団体法によりますところの特例が認められまして、そうしてそういうふうな
しかしながら、それがために国内産業が一時的にこうむりまする圧迫等を考慮いたしますると、單に早急に国際価格へさや寄せし、国際経済への参加をねらう一本のみで、国内産業の保護育成を忘れてはならぬわけでありますので、もし公団等の処分価格で、概観的に見まして御異論のありました点は十分伺いまして、このような弊害を是正するように努めて参りたいと思います。
そういうものを入れて来ますと、日本の国内産業をただちに圧迫すると思うのですが、どういうわけでこういうものを入れて来るのですか。
これから大いに生産力の発展の方面に、海外貿易を始め国内産業すべて努力しなければならないのでありますが、ともかく今回作らんとする均衡予算も前回の均衡予算と同様でありまして、できるだけ冗費を節約いたしまして、財政インフレが起きないように、こういう見地から予算を組んでおります。尤も所要経費はどしどし計上いたしております。
その間、すべての機関を動員いたしまして、司令部のそれぞれの機関に伺いまして、わが国輸出の振興のためには、まずもつて国内産業の合理化が必要である、日本商品のコストを切下げ、国際価格へのさや寄せが第一番であるが、これを実行したとしても、ドル最低価格があつては、合理化された商品の輸出は必ず阻害されるであろうから、ぜひともダンピングにならない程度においてフロア・プライスの撤廃をしていただきたい、これはじゆんじゆんとお
金属鉱工業に関する決議案 銅、鉛、亜鉛及び硫化鉱は、国内産業の基礎をなす重要物資であり、従つてつとに自給態勢が確立せらるべきものであるにもかかわらず、従来閑却せられて来たがために、今やこれらの金属鉱業は崩壊の危機に直面している。しかも、鉱山の性質上一度休廃止せんか、その再開はほとんど不可能というべきである。
ここに先ず国内産業体制の確立に先行いたしまして、或いはそれに伴つて外資導入並びに重要物資の輸入懇請と、こうした措置が緊急絶対必要となつておることは勿論であります。
一應喜ぶといたしまするけれども、国内資源の枯渇、国内産業の衰退の實情は、将来に向かつて大いなる希望をもてないと信ずるのであります。ここにおいて天與の資源、世界に誇る風光、国立公園を中心としたる大觀光事業、それは見えざる無形の貿易と申さねばなりません。国家の再建、日本経済確立の基盤に觀光事業の重要なことは、重ねて申すまでもありません。しかしながら、どうしてもこれを實行に移すことが必要である。