1952-03-25 第13回国会 参議院 農林委員会 第16号
先ず第一にこの繭糸価格安定法によりまして生糸の最高価格、最低価格をきめますに先ず先日お手許にお配りいたしました繭糸価格安定法の施行令の第三條におきまして、「標準生糸の最高価格は、繭の生産費の額に生糸の製造及び販売に要する費用の額を加えて得た額の十二割と生糸価格指数、主要繊維価格指数及び物価指数の関係から附録の算式により算出される価格(以下物価参しやく値」という。)
先ず第一にこの繭糸価格安定法によりまして生糸の最高価格、最低価格をきめますに先ず先日お手許にお配りいたしました繭糸価格安定法の施行令の第三條におきまして、「標準生糸の最高価格は、繭の生産費の額に生糸の製造及び販売に要する費用の額を加えて得た額の十二割と生糸価格指数、主要繊維価格指数及び物価指数の関係から附録の算式により算出される価格(以下物価参しやく値」という。)
○寺内政府委員 今回決定いたします二十六生糸年度の価格につきましては、二十六年度の繭の生産費の計算がまだ出ておらないのでありまして、二十五年度の生産費しかわかつておりませんから、今回二月十四日にきめる生糸価格の基礎資料としては、これを二十六年度に直すという操作が必要なのでありまして、これが平時になりますと前年度の繭の生産価格の結果がはつきり出て参りますから、それを基準にすることになりますが、今回最初
当委員会におきましては、先ず政府当局から提出の理由及び法律案の内容等について説明を聞き、直ちに政府当局との間に質疑に入つたのでありますが、質疑は、政府が現在もくろんでいる程度の規模によつて果して生糸価格の安定ができるか、その能否、生糸需給の現状及びこれが将来の見通し、生糸の輸出に対する期待及びその問題点並びにこれが対策、我が国蚕糸業のあり方及びその対策、養蚕業の維持発展及び養蚕農家の保護対策、生糸の
それから最後には、この差益金を蚕糸業に使うということは、先ほど大臣からもお話になりましたが、三十億の資本につきましても、これは今後の生糸価格の上昇なり、或いは我々が言つておりますところの生産費をカバーするというような観点からしますると、三十億ではやや足りないというような感じがいたすのであります。
その大要につきまして申上げますと、第一は繭及び生糸の価格安定につきまして、政府は生糸の最高価格及び最低価格を定めまして、最高価格でその保有しておる生糸を売渡し、最低価格で生糸を買入れて、かような売買の操作によつて生糸価格を最高価格と最低価格の範囲内に安定させ、延いては繭の価格の安定を図ろうとするのであります。
どうしても生糸価格の安定は切実なる願いである。そこで、昨日の公聴会におきましても、製糸業代表が一番狭いところの糸価の振幅を希望しておる。この点によつても明らかであるわれわれはこの糸価の安定によつて中小製糸業者を保護育成するという点におきまして、この法案ははなはだ価値があるということを申し上げたいのであります。
これがために国内的にも国際的にも生糸価格安定施設の復元実行を要望する世論は年とともに熾烈となつて来たものであります。以上のごとき内外世論の要請にこたえまして今回ここに本法案の提出を見るに至つた次第であります。 次に、本法案のおもなる内容について申し上げたいと思います。
繭糸価格安定法案の立法の趣旨は、生糸の輸出増進及び蚕糸業の経営の安定をはかるために、その手段として繭及び生糸価格の安定帯を設けることをねらいとしているといつておるのであります。しかるに、この法案の内容を検討いたしてみますと、あくまで製糸業の安定と輸出の増進だけを主眼とし、これを優先とする根本思想で貫かれているのであります。
すなわち昨日も参考人の側からいろいろな意見を聴取したのでございますが、かりに糸価そのものが安定をいたしまして、いわゆる最低値が保証されたといたしましても、そのことはすなわち繭の再生産を保障する安定ということは断定はできないので、あくまでもいわゆる蚕の生産費加える加工賃イコール生糸価格、こういう基本方式によらなかつたならば養蚕農民の真に要求するところの蚕糸業の振興にはならないということを私どもは指摘いたしたいのであります
本法の三大目的と申しますのは、一には、繭価格及び生糸価格の異常なる暴騰、暴落の防止。二には、これによつて蚕糸業経営を安定し、蚕糸の生産増強についていそしみつつある国民の生活安定にも資して参りたい。三には、結果として生糸の輸出を増進して国家目的に合致させる、こういうところにあると思いまして、私は十分この目的が達せられるものであると確信するのであります。
今私どもこの法案から受ける印象は、生糸価格マイナス加工費イコール繭価、こういう印象を受けるのであります。従つて繭の生産費に大きなしわが寄つて来ることは、養蚕農民がひとしく憂えておるところであります。でありますから十月十五日の農民代表者会議にも、自然発生的にこの糸価安定法案に対する反対の意見すら出ておるのであります。この点について、基本的にどうお考えになつておるか。
それから先刻農林大臣にもお尋ね申し上げましたが、これは生産費との関連もございますが、繭及び生糸の生産費を基礎として算出したところの生糸価格は、農林省の発表によりますと千七百八十七円ということになつておる。この場合に生糸十六貫に含まれておるところの加工費は五万四千四百三十二田いうことにわれわれは聞いておるが、いわゆる加工費の最高最低はどういう数字になつておりますか。
また本年度のぐあいはどうかと申しますと、生糸価格の乱高下の関係で繭値段が混乱しておつたということから、取引の混乱が相当予想されておりまするが、実際はやはりこういう形態をとつて取引されておるのが大部分じやないかと思うのであります。
次に、一般会計より三十億円の出資をして糸価安定特別会計を新設し、これにより生糸価格の異常な変動を調整し、生糸輸出の増大を期するとともに、蚕糸業経営の安定をはかることといたしております。
次に一般会計より三十億円を出資して糸価安定特別会計を新たに設置いたし、これにより生糸価格の異常な変動を調整し、以て生糸輸出の増大を期すると共に、蚕糸業経営の安定を図ることといたしました。
パリティ及び対米価率というような点、それから今年の一月アメリカにおける生糸価格が一ポンド五ドル五十セントというような点を考えまして、大体一俵当り二十四万円程度というものを最高に置き、最低といたしましては平均生産費の大体七五%というようなところを考えますると、一俵が十四万五千円程度になるのであります。
次に一般会計より三十億円を出資して糸価安定特別会計を新たに設置いたし、これにより生糸価格の異常な変動を調整し、もつて生糸輸出の増大を期するとともに、蚕糸業経営の安定をはかることといたしました。
輸出の羽二重はどうやら生糸の価格に伴いまして売れておりまするのでよろしうございますが、内需の絹織物に至りましては、非常に只今の生糸価格では到底売行がスムースに参らん、特殊の高級織物はともかくといたしまして、大衆向きの銘仙類のごときは全く採算難で苦しんでおる状況でございまして、そこで自然この絹に代わる化纖の織物にだんだん移行しつつあるわけでございます。
輸入量増加に関する請願(委員長報告) 第一五九 岡山食糧事務所職員増員に関する請願(委員長報告) 第一六〇 土地改良事業費および災害復旧事業費の増額等に関する請願(委員長報告) 第一六一 豊橋繭糸取引所設立に関する請願(委員長報告) 第一六二 山形県大高根村滝之沢ダム建設に関する請願(委員長報告) 第一六三 蚕業技術員の身分安定に関する請願(九件)(委員長報告) 第一六四 繭ならびに生糸価格安定制度設定
肥料の配給改善に関するもの八件、農業災害補償制度の刷新強化に関するもの九件、農業協同組合の育成強化等に関するもの四件、開拓、干拓、水利及び土地改良、耕地の災害復旧その他主として農地及び水利に関するもの四十件、農地改革に関するもの八件、農業改良普及事業の強化及び農業関係試験機関の拡充に関するもの四件、作物報告事務所の拡充に関するもの二件、畜産の改良発達に関するもの四件、競馬に関するもの八件、繭及び生糸価格安定制度設定
げまするならば、去る三月二十日のローマ特電、ロイター通信によりますれば、国際シルク協会の運営委員会におきましては、三日間にわた、る討議の結果、三月三十九日閉会いたしましたが、世界の蚕糸業を振興させるため、日本を含む世界各国間に蚕糸価格の安定協定が近く締結されるものと期待せられ、なお本年の十月、ニューヨークにおいて国際絹会議が開催せられる際に、一層具体的に、世界三十二箇国の絹業者の総意をもつて、世界生糸価格
この問題は第五、六、本第七国会にも、議員間におきまして、かなり熱心に検討されて来た問題でありますが、最近、特に海外の情勢が、一昨年のリヨンにおける、国際絹業大会議決の線に沿いまして、本年十月十六日には、その第三大会が三ユーヨークに開かれ、世界生糸価格の安定に関して熱心な討議が展開される運びが動いておりますし、この蚕糸需要国際間の情勢は、三十四箇国の生糸の消費国から、熱心に関係方面にも要請されておりますところであるし
ただここに需給関係によつて、あまり生糸の価格が変動しないということが、アメリカの企業者の最も望むところでありまするから、将来生糸価格の変動をできるだけ防ぐという方法をとるべきである、かように私は考えております。
生糸のことをおやりになりました方はよく御承知だと思いますが、日本の生糸価格というものは随分大きく今まで動揺しております。これは世界の景気によつて動揺する直接のものでありましたが、それに性質的には少くとも類似した影響というものを生糸以外の農産物の価格に與えて来る。
蚕糸対策についての質問でありましたが、生糸価格を安定させることは、ひとり内地の市場のみならず、海外においても非常にこれを要望しておりますので、政府におきましては、蚕糸の価格を、ある程度の幅を持たして安定させたいということを考慮いたしまして、目下その施設に対して検討を加えておるわけであります。